NSXの前奏曲!今明かされる『ホンダHP-X』の全貌【#02プロジェクトがスタート】
公開 : 2025.03.27 11:45 更新 : 2025.03.28 11:33
一般的なものと真逆にするユニークなコンセプト
『2シーターのミドマウントスポーツカーであり、幅広く、低いボディ、空力を考えてウェッジシェイプ』という要件が前提とすれば、革新的な新しい提案をするのはそう簡単なことではない。
しかし、さすがはフィオラバンティである。ハイパフォーマンスの市販スポーツカーで重要なのは、良好な空力特性を持つことに加えて、エンジンの放熱である。そこでこのソリューションに深く関連するエアインテーク類の構造を、フェラーリにみられる一般的なものと真逆にするというユニークなコンセプトを考案した。

それは、ボディ表面の風圧をダクト類でコントロールするのではなく、ボディとインナーボディとの間の風圧を効果的にコントロールするという考え方だ。また、ダウンフォースを得るのは突起したスポイラーではなく、グランドエフェクトでコントロールするというコンセプトも同時に生み出した。
であるから、ボディサーフェイスは極めてクリーンで、ある意味で無機質なイメージを醸し出す。エンジニアである彼ならではの発想といえるであろう。しかし、言うは易く行うは難し。そう簡単なことではない。エンジニアリング的なアイデアを活かしつつも、スポーツカーとして目の前にいる顧客に対して情緒的にもアピールしなければならない。未来人に向かってUFOを売るのではないのだから……。
(つづく)
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