NSXの前奏曲!今明かされる『ホンダHP-X』の全貌【#04初めて明かされた真実】

公開 : 2025.03.29 11:45

ピニンファリーナ広報マネージャーの証言

さて、この重要なコンセプトモデルがどのような流れで、40年の眠りから目覚めることになったのであろうか? ピニンファリーナの広報マネージャーであるフランチェスコ・フィオルデリージが、その答えを用意してくれた。

「ピニンファリーナにとってHP-Xは、ホンダとのコラボレーションにおける最初のシンボルです。とてもユニークな傑作ですが、それ以上に重要なのは、ホンダが発表した初のコンセプトカーでもあるということです。

40年の眠りから目覚めることになったホンダHP-X。
40年の眠りから目覚めることになったホンダHP-X。    ピニンファリーナ

前年に、北米ホンダから2024年にペブルビーチで開催されるコンクールデレガンスにHP-Xコンセプトを出品してほしいという依頼を受け、私たちはとても嬉しく思いました。当社の保管庫でその状態を調査した結果、40年前に使用された素材が経年劣化していたため、公開に先立ち本質的なレストアが必要であることが明らかになりました。

しかし、ベースは健全であったため、私たちは喜んでこのコンセプトモデルのレストレーションを開始したのです。幸いなことに、レストア作業はすべて社内で行うことができました。私たちにはいかなるリクエストに対しても迅速にコンセプトモデルや限定生産車製造を行うチームを持っていますから」
(つづく)

記事に関わった人々

  • 執筆

    越湖信一

    Shinichi Ekko

    イタリアのモデナ、トリノにおいて幅広い人脈を持つカー・ヒストリアン。前職であるレコード会社ディレクター時代には、世界各国のエンターテインメントビジネスにかかわりながら、ジャーナリスト、マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン代表として自動車業界にかかわる。現在はビジネスコンサルタントおよびジャーナリスト活動の母体としてEKKO PROJECTを主宰。クラシックカー鑑定のオーソリティであるイタリアヒストリカセクレタ社の日本窓口も務める。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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