アウディ史上最大のモデル、新型『Q9』来年発表へ 3列7人乗り高級SUV
公開 : 2025.03.24 19:45
アウディは新型SUV『Q9』を開発中で、2026年に発表する見込みです。Q7よりも上位に位置づけられ、同社史上最大かつ最上級のSUVとなります。欧州ではプロトタイプによるテスト走行が目撃されています。
幾度かの延期を経て
アウディは、同社史上最大かつ最上級の新型SUV『Q9』の開発の最終段階に入っている。
新型Q9は主に米国、中国、アラブ首長国連邦などの市場をターゲットとしているが、欧州にも投入される見通しだ。既存のアウディQ7より上位に位置し、BMW X7、メルセデス・ベンツGLS、ランドローバー・レンジローバーなどと競合することになるだろう。

Q7と同様、3列7人乗りの仕様となるが、ベントレー・ベンテイガと同様の6人乗り仕様も検討されている。
プラットフォームには、フォルクスワーゲン・グループの新しいプレミアム・プラットフォーム・コンバッション(PPC)の大型車版が採用される可能性が高い。
このPPCは、ターボチャージャー付き2.0L 4気筒ガソリンエンジンからV8まで、縦置きパワートレインに対応する。V8は、世界の各市場の排出ガス基準を満たすために、プラグインハイブリッドとして搭載されると予想されている。
Q9の市場投入はこれまで何度か延期されてきたが、ようやく準備が整いつつあるようだ。アウディは2018年のQ8発表時に初めてQ9の計画を示唆し、2021年にプロトタイプのテスト走行が初めて目撃された。
それ以来、アウディの最新モデルに合わせて再設計され、薄型のLEDデイタイムランニングライト、ハニカムパターンのフロントグリル、新型A6と同様のフルワイドのリアライトバーが採用されている。
Q9は来年後半に発表される予定で、価格は10万ポンド(約1940万円)前後になる見込みだ。
アウディは現在、エンジン搭載車の廃止時期の見直しを進めている。当初は2026年に同社最後のエンジン車を発売する計画だったが、EV需要の成長鈍化の影響を受けた。
アウディのゲルノート・デルナー最高経営責任者(CEO)は、「世界のすべての地域において、内燃機関の寿命を見直すつもりです。これまでは(廃止時期として)2032年という期日をお伝えしていましたが、再評価しなければなりません」と語っている。
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