アルファ・ロメオ新型『ステルヴィオ』完成間近? 現行車は段階的に販売終了へ
公開 : 2025.03.25 06:45
アルファ・ロメオは『ステルヴィオ』と『ジュリア』の販売を3月末から徐々に縮小し、次世代モデルへの切り替え準備を整えようとしています。欧州では新型ステルヴィオのプロトタイプが初めて目撃されました。
新型ステルヴィオの試作車を発見
アルファ・ロメオは、SUVの『ステルヴィオ』とセダンの『ジュリア』の段階的な販売縮小を開始し、次世代モデルの開発の最終段階に入っている。
今回、スウェーデン北部でテスト走行中のステルヴィオのプロトタイプが目撃された。その画像を見ると、現行モデルよりも全長が長く、また流線型のルーフラインを持つことがわかる。

フロント部分は、小型のアルファ・ロメオ・ジュニアから影響を受けているようだが、ヘッドライトとデイタイムランニングが2つのセクションに分かれ、後者はボンネットリップのすぐ下にセットされているという違いがある。
リアには、以前に公式の予告画像で示された矢印型のブレーキランプが確認できる。また、ダックテール風のリップスポイラーにより、グラスハウスとリアエンドをきれいに分離している。
装着しているホイールも特徴的で、アルファ・ロメオの伝統的なテレダイヤル型デザインを3本スポークでアレンジしたものだ。これにコンチネンタルの冬用タイヤを履いていた。
新型ステルヴィオは、アルファ・ロメオの親会社であるステランティスのSTLAラージ・プラットフォームをベースとし、ハイブリッドおよびバッテリーEVの両パワートレインに対応する見込みだ。
このプラットフォームは、最大118kWhのバッテリーを搭載可能で、EVの航続距離は最大800kmと謳われている。
参考までに、STLAラージを採用するダッジ・チャージャー・デイトナは、93.9kWhのニッケル・コバルト・アルミニウム(NCA)バッテリーを搭載しており、充電1回あたりの航続距離は最大約500kmである。
最上位の『スキャット・パック』モデルには、シリコンカーバイド(SiC)インバーターを備えたデュアルモーターが搭載されており、合計出力680ps、0-97km/h加速を3.3秒でこなす。
しかし、アルファ・ロメオの前CEOであるジャン・フィリップ・インパラート氏は以前、新型ステルヴィオおよびジュリアの高性能モデルであるクアドリフォリオは「約1000ps」になると語っていた。
EVと並んで、現行の2.9L V6ツインターボの改良版を使用した高性能モデルも投入される可能性が高い。
現行車は3月末から販売終了
アルファ・ロメオは現在、既存のジュリアとステルヴィオの販売を徐々に縮小し始めている。同社はAUTOCAR英国編集部への声明の中で、ジュリア・クアドリフォリオの受注を3月末、ステルヴィオ・クアドリフォリオを4月末で終了すると明らかにした。
また、両車の2.0Lガソリン仕様も5月末で販売終了となる。

ディーゼル仕様に関しては、新型が登場するまで販売が継続される見込みだ(英国ではジュリアのディーゼル仕様は未導入)。
ジュリアとステルヴィオの英国での販売台数は近年大幅な減少傾向にある。2017年は4997台だったのに対し、2020年から2024年にかけて1600台程度に落ち込んでいる。
英国自動車製造販売者協会(SMMT)のデータによると、今年に入ってからの英国での販売台数は125台となっている。
新型への切り替えは、アルファ・ロメオの販売台数改善に大きく貢献するだろう。
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