これからトレンドになりそうなクルマの内装デザイン 6選 創造性を刺激するインテリア

公開 : 2025.03.29 18:25

大胆な色の組み合わせや革新的な素材の使い方など、車内の見た目と居心地を大きく変えるようなデザインを6つ紹介します。開発中のコンセプトばかりでなく、すでに市販車へ導入が始まっているものもあります。

冒険的で革新的なインテリア

これまでクルマの内装の色調といえば、グレー、黒、クリームなどが当たり前だったが、昨今の自動車メーカーはさらに冒険的な色や素材の組み合わせを試している。

新型フィアット・グランデ・パンダでは、青色のダッシュボードとシートに黄色のムード照明を組み合わせている。ミニは、エースマンのダッシュボードとドアの内張りに明るい色の大胆な模様を縫い込んでいる。また、ボルボは、EX30のフロアマットにリサイクル漁網を使用したり、一部の内装材にPVC(ポリ塩化ビニル)のリサイクル材を取り入れたりしている。

開発中のコンセプトやすでに市販導入されているデザイン要素を紹介する。
開発中のコンセプトやすでに市販導入されているデザイン要素を紹介する。

冒険的で革新的な、高揚感のあるキャビンデザインの時代がようやく到来しようとしている。今回は、これからのクルマのコックピットを形作るコンセプトやトレンドをご紹介しよう。

冒険的なコントラスト

テスラは明暗のコントラストというトレンドを広めたが、対極にあるものを融合したときに何が生まれるかを示してくれたのが、レクサス『LF-ZL』コンセプトのインテリアだ。

グレー、ライトブラウン、オフホワイトを取り入れただけでなく、竹を用いたドアパネルや毛足の長いカーペットなど、質感が大きく異なる素材を組み合わせた。

レクサスLF-ZLコンセプト
レクサスLF-ZLコンセプト

これはまだ広範囲に展開するには冒険的すぎるが、まもなく、コントラストのカラーや素材を今までよりも大胆に使うようになるだろう。

パープル

ジェネシスは『ネオルン(Neolun)』コンセプトでゴシック調のトーンを全面的に採用したが、こうしたダークパープルのトレンドは今後1年ほどかけて、主流のモデルに控えめなアプローチで反映されると予想されている。

ジェネシス・ネオルン・コンセプト
ジェネシス・ネオルン・コンセプト

明るく温かみのあるトーン

2024年のトレンドカラーであるアプリコット・クラッシュ(トレンド分析会社WGSNによる調査)は、BMW『ビジョン・ノイエ・クラッセX』コンセプトのキャビンにふんだんに使用されている。

WGSNのカラー部門責任者であるウランゴ・サンバ氏は、この色調について「明るさとポジティブさを求める現代の消費者にとって魅力的」と述べている。フォルクスワーゲン・グループのスコダ『エピック』コンセプトでも見られるように、同様の暖色系が今年、シートベルト、小物入れ、ムード照明などの細部に導入される予定である。

BMWビジョン・ノイエ・クラッセX
BMWビジョン・ノイエ・クラッセX

色のブレンド

アウディのコンセプトカー『アクティブスフィア』のシートとドアの内張りは、黒から赤へとシームレスに変化し、ムーディーで高級感のある雰囲気を演出している。

このようなグラデーションは、日産のコンセプトカー『ハイパーアドベンチャー』や新型ミニ・カントリーマンにも採用されており、主流となる日も近い。

アウディ・アクティブスフィア・コンセプト
アウディ・アクティブスフィア・コンセプト

コントラストにこだわるか、それともグラデーションか。そうした選択が、将来的にブランド間の重要な差別化要因となる可能性がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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