トヨタ『ハイラックス』にマイルドハイブリッド版 約970万円から英国発売 洗練性が向上

公開 : 2025.03.25 18:45

トヨタはピックアップ『ハイラックス』のマイルドハイブリッド版を英国で発売しました。2.6Lターボディーゼルに電気モーターと48Vバッテリーを組み合わせ、洗練性と応答性を高めています。

アイドリング回転数が600rpmへ低下

トヨタは新しいマイルドハイブリッドディーゼルを搭載した『ハイラックス』の英国での販売を開始した。価格は4万9640ポンド(約970万円)からで、通常のディーゼル車と同等の性能を持ちながら、さらに洗練性と応答性が向上しているという。

従来のハイラックスで使用されている2.8Lターボディーゼルエンジンに、電気モーターと48Vのリチウムイオンバッテリーを追加することで、エンジンの負担を軽減している。

トヨタ・ハイラックス
トヨタ・ハイラックス

例えば、電気のアシストにより、エンジンのアイドリング回転数は720rpmから600rpmに低下した。

従来のディーゼルエンジン車と比較して素早いパワーデリバリーが可能になるため、オフロード走行時の操作性も向上するとされている。

マイルドハイブリッド化により搭載部品が増えたが、従来通りの走行性能を発揮するように設計されており、例えば水深700mmの渡河能力を維持している。

岩場や深雪、泥道などのオフロード走行用に6種類のドライブモードが用意されている。

最高出力204ps、最大トルク51.0kg-mを発生し、6速オートマチック・トランスミッションを介して四輪を駆動する。CO2排出量は265g/km。

0-100km/h加速10.7秒、最大積載量1000kg、牽引能力3500kgと、基本的な性能は影響を受けない。

このマイルドハイブリッドディーゼルは、英国仕様では最上級グレードのハイラックス・インヴィンシブルXダブルキャブのみに設定される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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