【未来の巨匠たちが集結】第13回モビリティデザインコンテスト表彰式
公開 : 2025.03.28 07:05
中高生によるカーデザインのコンクール『モビリティデザインコンテスト』が今年も開催されました。今回のテーマは『10年後の暮らしを楽しくする乗り物』です。
世界をリードする凄いモビリティデザイナー誕生につなげる
公益財団法人自動車技術会のデザイン部門委員会が企画する『第13回モビリティデザインコンテスト(旧カーデザインに挑戦)』の表彰式が3月24日に開催され、安城市立安城北中学校3年生の星野眞伍さんがデザインした『SKYSHARK-自然を汚さない乗り物-』がモビリティデザイン大賞を受賞した。
自動車技術会のデザイン部門委員会が行うこのコンテストは、人材育成をプログラミングして次世代のモビリティデザイナーの育成につなげていこうという施策の一環だ。対象は中・高・高等専門学校生。感受性が鋭く、人生観や職業観の形成期にある中高生に向けて、創造の楽しさ、モビリティデザインの魅力を発信し、本コンテストの開催を通じてモビリティデザイナー志望者のすそ野を広げ、『世界をリードする凄いモビリティデザイナー誕生につなげる』ことを目的に毎年開催されている。企画しているデザイン部門委員会は各自動車メーカー等の現役カーデザイナーにより運営されており、まさにプロが将来の若者を育てていくものである。

第13回のテーマは『10年後の暮らしを楽しくする乗り物』とされ、応募総数249件の中から
・モビリティデザイン大賞:トータルで最も優れた作品1名
・審査員特別賞:創造性に優れていて、審査員の総意で特別に選出した作品1名
・モビリティデザイン賞:イメージや機能が最も優れて絵に表現されている作品中学生・高校生部門各1名
・ダビンチ賞:工学的な工夫に優れた作品中学生・高校生部門各1名
・佳作:複数名
が選考される。
審査方法は、自動車技術会デザイン部門委員会において、
1:応募テーマに沿った作品になっているか。
2:自分が考えているイメージや機能が絵に表現されているか。
3:新規性、進歩性、独創性、近未来の実現性があるか。
をもとに厳正に審査を行うため、全ての作品の応募者名前等は伏せられたうえで選考。
いずれも甲乙つけがたく
そして今回は、
・モビリティデザイン大賞『SKYSHARK-自然を汚さない乗り物-』星野眞吾さん 安城市立安城北中学校3年生
・モビリティデザイン賞:『SPACE RALLY』鈴村新太さん 麗澤瑞浪中学校2年生
・モビリティデザイン賞:『Farmilia』和田真都佳さん 女子美術大学付属高等学校2年生
・ダビンチ賞:『パクパクプッファくん』山●(たつさき)真穂さん 麗澤瑞浪中学校2年生
・ダビンチ賞:「Mobi:∞(モビエイト)」岩田優一さん 愛媛県立八幡浜高等学校2年生
・審査員特別賞:『S-RIDE』鵜殿正基さん 千葉県立船橋高等学校3年生
・佳作:23名
がそれぞれ受賞した。

デザイン振興WGリーダーでカワサキモータースの市原史雄氏は、SKYSHARKについて、「デザイン表現がとても豊かで素晴らしく、本当に中学生の作品なのかと思ったくらい。さらに、その画力とアイディアには大変驚かされた」とコメント。そしてその仕様についても、「水上で格納したジェットスキーを水面に下ろし、そのジェットスキーが水を取り入れ内部で浄化した後にポンプによる水圧で浮上して飛行するという、かなりの専門知識を学んでいることが垣間見え、さらに地上では水力発電した電力で飛行するといった創意工夫だけでなく、シャープでダイナミックな造形力に満ち溢れた今年度の対象に相応しい作品」と高く評価した。
同時に今回受賞した全作品に関しても、「将来モビリティデザイナーとして活躍できる要素を十二分に持ち合わせています。この先デザイン系の学校に進学し、職業選択のひとつとして、ぜひモビリティデザイナーを選択してもらえることを強く希望します。そして進学した学校や就職した会社で皆さんと再びお会いできることを一同心より楽しみにしています」とエールを送った。
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