【道具フォルクスワーゲンの真骨頂】8.5代目ゴルフはディーゼルこそ最高の1台!

公開 : 2025.03.27 12:05

マイナーチェンジで8代目から通称8.5代目へと進化した、新型フォルクスワーゲン・ゴルフに試乗します。今回試乗できたのは、ディーゼルのアクティブ・アドバンスと、マイルドハイブリッドのRライン。編集部ヒライのレポートです。

ゴルフやポロの影が薄くなっていた?

最近、フォルクスワーゲンが『らしさ』を取り戻しつつあるという会話になることが多い。

個人的にはここ数年あまり取材する機会がなかったので、あくまで少し外から見ていたイメージとなるが、電動化モデルのIDばかりがクローズアップされていて、フォルクスワーゲンの基幹モデルである、ゴルフやポロの影が薄くなっていたように思う。

通称8.5代目と呼ばれる新型フォルクスワーゲン・ゴルフ。
通称8.5代目と呼ばれる新型フォルクスワーゲン・ゴルフ。    中島仁菜

そこで、日本自動車輸入組合(JAIA)の『モデル別新車登録台数順位』、そのベスト10から過去5年間のフォルクスワーゲンだけを拾ってみたところ、こんな結果となった。

2024年
3位:ゴルフ6394台
2023年
2位:ゴルフ1万723台/4位:Tロック6596台/5位:Tクロス6179台
2022年
3位:ゴルフ9241台/5位:Tクロス6570台/6位:ポロ6368台/8位:Tロック5123台
2021年
2位:Tクロス9159台/5位:ゴルフ7631台/6位:Tロック7241台/7位:ポロ7075台
2020年
3位:ゴルフ1万264台/4位:Tクロス8930台/7位:ポロ6806台

ご覧のようにTクロス/Tロックが基幹モデルと言えるほどの成長を見せ、ゴルフ、ポロと共に3本柱を掲載していることがわかる。ちなみにゴルフは本データが掲載されている2003年以降、2015年まで首位を走っており、2014年には年間3万1410台も販売していた。

当時に比べると絶対的な台数こそ減っているが、為替や輸送費高騰などがあり、現在は輸入車にはかなり不利な状況。しかもSUV人気や趣味の多様化で、分散していることも考えられる。というわけで外から見ていたのはあくまでイメージで、実際のゴルフは堅調に販売を重ねていたというわけだ。

光るフロントエンブレムが8.5代目の識別点

そんなゴルフの最新モデルを取材する機会があった。8代目のマイナーチェンジ版で、『8.5代目』などと通称されるものだ。

ボディパネル自体は変わっておらず、前後ライトやバンパーのデザインが変更となっているが、それよりもフロントエンブレムがイルミネーション、つまり光るタイプになっており、識別点としてはかなりわかりやすい。

マイナーチェンジで、フロントのVWエンブレムが光るタイプになった。
マイナーチェンジで、フロントのVWエンブレムが光るタイプになった。    中島仁菜

室内では、10.25インチのデジタルクラスター(メーター類)と12.9インチの大型モニターが特徴だ。後者は大きすぎる? という声もあるが、これはフォルクスワーゲンに限らず過渡期にあるように思う。もう数年すれば、物理スイッチとのバランスも落ち着くだろう。

GTIを除くエンジンのラインナップは、1.5Lマイルドハイブリッド(116ps/220Nmまたは150ps/250Nm)と2Lディーゼル(150ps/360Nm)の3本立て。今回は後者の『TDIアクティブ・アドバンス』と、前者150psの『eTSI Rライン』に試乗することができた。

実はあまり取材する機会がないと書きつつ、8代目のTDIには高速を中心に長距離で乗ったことがあり、「これはディーゼルのGTIだ!」と感動したことがある。スポーツモードにした時の硬質感と速さがひと昔のGTIを思わせるもので、燃費ももちろんいいので、これは日常のアシとして最強だ! と感じたのである。

今回は街乗り中心であったが、もはやディーゼルとは思えぬ静粛性があり、静かによく走る印象。トルクがしっかりあり、アクセルに対する反応もいいのでキビキビと走ることができる。曲がり方もキレイだった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。
  • 撮影

    中島仁菜

    Nina Nakajima

    幅広いジャンルを手がける広告制作会社のカメラマンとして広告やメディアの世界で経験を積み、その後フリーランスとして独立。被写体やジャンルを限定することなく活動し、特にアパレルや自動車関係に対しては、常に自分らしい目線、テイストを心がけて撮影に臨む。近年は企業ウェブサイトの撮影ディレクションにも携わるなど、新しい世界へも挑戦中。そんな、クリエイティブな活動に奔走しながらにして、毎晩の晩酌と、YouTubeでのラッコ鑑賞は活力を維持するために欠かせない。

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