日産、次期型『ジューク』の姿を初公開 やや大型化? 2026年より英国で生産開始

公開 : 2025.03.28 18:45

日産は次世代EV『ジューク』の予告画像を公開しました。C/Dセグメント向けのプラットフォームを採用することから、現在英国で生産されている第2世代モデルよりもサイズアップすると予想されています。

欧州向け次世代EV リーフと部品共有

日産はEVとなる次期型『ジューク』を一部公開した。2026年より英国で生産開始予定だ。

現在欧州で販売されている第2世代のジュークと同じ工場で生産されることになるが、予告画像を見る限り、スタイリングとしては昨年発表されたコンセプトカー『ハイパーパンク』から影響を受けているようだ。

公開された画像には、新型リーフや新型マイクラとともに『ジューク』の姿が写っていた。
公開された画像には、新型リーフや新型マイクラとともに『ジューク』の姿が写っていた。    日産

次期型ジュークは、新型リーフに続いて来年から英国のサンダーランド工場での生産を開始する。数年後には次世代のキャシュカイも加わる予定だが、EV普及の不確実性を考慮し、投入は延期されている。

日産は以前、ジュークEVの価格をガソリンエンジン搭載の現行型ジュークと同程度に抑えると述べていたが、これは難しい課題であることを認めている。

具体的な発売時期はまだ発表されていないが、現行型ジュークのライフサイクルを延長し、EVと並行して生産する計画だ。

サンダーランド工場で生産される3車種の新型車はすべて、ルノー・日産・三菱アライアンスのCMF-EVプラットフォームを採用する予定である。このプラットフォームは、CセグメントおよびDセグメントのEV向けに設計されている。

このことから、ジュークはボディサイズが若干大きくなる可能性がある。現行型は、Bセグメント車向けのCMF-Bプラットフォームを使用している。

ジュークEVと関連性の深い新型リーフは、最大航続距離が600kmに達すると期待されている。

ジューク、キャシュカイ、リーフはすべてプラットフォームを共有し、並行して開発・生産される。しかし、日産の欧州部門で研究開発責任者を務めるデビッド・モス氏は以前、3車種はそれぞれ異なる特徴を持ち、ホイールベースも異なるだろうと語っていた。

同氏はさらに、「サイズが大きくなれば、乗り心地やハンドリング特性も変わってきます。あるいは、別のセグメントに属する場合は、サスペンションを変更することもあります」と述べ、「3車種のEVを(同時に)開発する利点は、まず『どこを共通化し、どこを共通化しないか』を検討できることにあります。すべてはお客様の期待と価値観に基づいています」と付け加えた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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