映像作品でもおなじみ 米国の象徴的なパトカー 31選(前編) 黎明期のポリスワゴン

公開 : 2025.03.30 18:25

クライスラー・エンフォーサー・ポリスカー(1961年)

クライスラーの1961年モデルはエンフォーサーと呼ばれ、この写真ではデトロイト警察のカラーで塗装されている。ウィンザー/ニューポートのセダンをベースに1964年まで製造された。6.3L(383立方インチ)のダッジ「B」V8エンジンを搭載し、最高速度は210km/hに達する。

クライスラー・エンフォーサー・ポリスカー(1961年)
クライスラー・エンフォーサー・ポリスカー(1961年)

ダッジ・ダート・ポリスセダン(1962年)

1960年代初頭、ダッジのパトカーは米国22州で活躍していた。当時の広告では、アラスカやミネソタの寒冷気候でも素早く発進し、モンタナの悪路にも対応できる高い性能が強調されていた。「ダッジの長いホイールベースとトーションバー・サスペンションは、神経質で不安定な郊外道路を精神安定剤のように落ち着かせる」ことができるらしい。

この型破りなスタイルの1962年型ダートは、当時新しかったユニボディの「B」プラットフォームを採用しており、アップデートを重ねながら1970年代まで使用された。

ダッジ・ダート・ポリスセダン(1962年)
ダッジ・ダート・ポリスセダン(1962年)

フォード・ポリス・インターセプター(1963年)

1962年までに、フォードは2ドアおよび4ドア・セダン、10種類のワゴンを含む26種類以上の警察用モデルを販売していた。

10車種からなるギャラクシーシリーズのトップモデルは、最高出力330psのエンジンを搭載し、「抜群の瞬発力」を誇るインターセプター(写真は1963年モデル)であったが、フェアレーンをベースにしたシリーズなど、より低出力の車種も用意されていた。

フォード・ポリス・インターセプター(1963年)
フォード・ポリス・インターセプター(1963年)

フォードは定期点検間隔の短縮、自動調整ブレーキ、ボディの防錆保護、特殊塗装などをアピールしていた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グラハム・ヒープス

    Graham Heeps

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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