ボルボXC90 T8ツイン・エンジン
公開 : 2015.02.26 23:40 更新 : 2017.05.29 19:08
さらにもうひとつ。ガソリン・エンジンとギアボックスの間に、25psを発揮するスターター・モーター/ジェネレーターが存在する。
絶対的なパワーこそ小さいけれど、なめらかなトラクションを得たり、異なったドライビング・メソッドに対応するために重要な役割を果たす。それぞれのユニットから湧きだすトルクのギャップもこのエンジンが巧く調整してくれる。これが3機目のエンジンである。
■どんな感じ?
良い。ただし、完璧ではない。これに関してはボルボもよく分かっている様子。幸いローンチまでに時間も残っているから、ここではあまり責めないようにしておくつもりだ。
現時点でもっとも気になるのは、ブレーキ・ペダルのダルなフィール。回生システムが作動し始めたときの感覚と、一般的な制動時の感覚をもう少し近づけて欲しいと感じる。エンジン・フィールも然りである。
賞賛すべくは、59g/kmという並外れて少ないCO2排出量。ほかのプラグイン・ハイブリッドと比べても、群を抜いて優秀だといえる。短い距離ではあったけれど10.6km/ℓの燃費も今後に期待できる。
インテリアはほかのXC90と同様に、うっとりするほど高級感に満ち満ちている。どこか心が落ち着くのはいつものボルボのそれで、バッテリーをトランスミッション・トンネルにおさめることにより最後列のスペースがスポイルされていないのもT8の明確な強みである。