第2世代のメルセデス・ベンツGLCをキャッチ
公開 : 2015.02.27 22:35 更新 : 2017.06.01 02:11
今年後半に発売が予定されているメルセデス・ベンツGLCの最新のスクープ・ショットだ。
今回、それぞれ異なる2色のボディ・カラーを持つモデルが確認されたが、これらの写真によってそのフロント・グリルとヘッドランプが明らかになった。また、テールライトとトランク・リッドのデザインも明確になった。
新しいGLCは発売当初から右ハンドルが設定されるのも特徴だ。第4世代のCクラスとジョイントしたエンジニアリング・プログラムのもとで開発されており、その結果、プラットフォーム、ドライブ・トレインをはじめとする技術的なファクターは、Cクラスと同一にする。
開発コード・ネームはX253と名付けられ、そのライバルはアウディQ5、BMW X3、そしてランドローバー・ディスカバリー・スポーツである。
この新しいプラットフォームが採用された結果、右ハンドルでも足元のスペースが充分に確保されたということである。
「新しいプラットフォームの採用によって、右ハンドル、左ハンドルという両方のフォーマットをスムーズに提供することができた。」とメルセデスの関係者は語っていた。「特に、これまでのGLCには用意されなかった右ハンドルをラインアップに加えることによって、第2世代のGLCは、世界的な売り上げを更に伸ばすことになると確信している。」とも語った。
スタイリングは、第1世代のGLCから大きく掛け離れたものとなる。スクウェアなエッジを持つ、軍用車両のようなラインとは完全に離脱し、かなり傾斜のきついフロント・スクリーンと、最新のCクラスとの関連性の強い表現力豊かなデザインとなる。
ボディは5ドアで、更にBMW X4と対抗するスポーティなモデルも計画されているようだ。これは、昨年の北京モーターショーのコンセプト・クーペSUVでプレビューされたMクラスのSUVよりも一回り小さなモデルであり、2017年のデビューが予定されているという。
インテリアもCクラスをベースにしたもので、独立したマルチメディア・モニターが採用されている。また、ステアリング・ホイール、インストルメント、スイッチギア、トリム、シートなどは、最新のメルセデスのデザイン言語を採用したものだ。
ホイールベースとトレッドが拡大された結果、その居住スペースは第1世代よりも確実に進化している。しかし、3列シート・モデルの予定はないという。ブート・スペースも、現行モデルの450ℓから格段に向上しているという。
新しいGLCは、ドイツ、アメリカ、そして中国の工場で生産されることになる。エンジンは、4気筒およびV6のガソリンとディーゼルというラインアップで、これは現行のCクラスからそのまま移植されたものだ。ギアボックスは、7速または9速のオートマティックが組み合わせられる。また、RWDモデルと4WDモデルが用意されることとなる。
その性格はあくまでオンロードを中心に考えられているが、それでもオフロード性能についても充分に考慮されているようで、23°というアプローチ・アングルと25°というデパーチャー・アングルは、現行モデルとほぼ同じであるという。またランプ・アングルは19°で、300mmの渡河性能を持つ。
更に、ラウンチ時には間に合わないが、メルセデスはGLCのハイブリッドおよびAMGバージョンも計画している。AMGモデルは、当然ながら2.0ℓの4気筒ターボが搭載されることになる。また、将来的にはV6エンジンは廃止され、次世代のEクラスに予定されている新しい直列6気筒が採用されることになるという。