顔つきがシャープに ルノー中型SUV『オーストラル』改良版が登場、乗り心地改善

公開 : 2025.04.06 06:45

2022年に欧州で発売されたルノーのクロスオーバーSUV『オーストラル』に、はやくも改良新型が登場しました。エクステリアがシャープになり、足回りも改善するなど洗練度を増しています。

よりスポーティになったミドルサイズSUV

ルノーのクロスオーバーSUV『オーストラル』の改良新型が欧州で発表された。エクステリアデザインを一新し、より精悍でスポーティな印象を強めた。

オーストラルは2022年から欧州市場で販売されているミドルサイズのSUVで、従来のカジャーの後継車に位置づけられる。複数のハイブリッド・パワートレインが用意され、英国仕様では1.2LベースのEテックを搭載する。

よりシャープになったオーストラル
よりシャープになったオーストラル    ルノー

今回の改良における主な変更点は、新型ラファールにインスパイアされたシャープなルックスで、台形のヘッドライト、大きなダイヤモンドパターンのフロントグリル、歯のように見えるデイタイムランニングライトを備えている。リアエンドでは、トランクリッドにあった車名の後ろの「E」バッジが廃止され、ルノーのロゴも車体表面と一体化した突出のないデザインとなった。

インテリアでは、フロントシートのボルスターが厚くなり、エントリーグレードの『テクノ』では98%リサイクル素材を使用したファブリックが張られる。ダッシュボードは従来と変わらず、12.3インチのインストゥルメントパネルと12インチのインフォテインメント・タッチスクリーンを搭載する。

インフォテインメント・タッチスクリーンには、50以上のアプリを利用できるグーグル・プレイと、アップル・カープレイおよびアンドロイド・オートのスマートフォン・ミラーリング機能が備わっている。

また、エンジンマウントの改良、ボンネットの防音強化、ドアシールの見直しなども施され、洗練性が向上しているという。

一方、ダンパーも改良され、コーナリングでのフラットなボディ制御を実現している。

英国仕様のパワートレインは、ターボチャージャー付き1.2L 3気筒ガソリンエンジン、クラッチレスの5速オートマチック・トランスミッション、2基の電気モーターで構成される最高出力200psのハイブリッドシステムだ。車重1612kgだが、0-100km/h加速を8.4秒で駆け抜け、公称燃費は25.5km/lを達成している。

欧州連合(EU)の安全規制GSR2に合わせてさまざまなADAS機能が追加されているが、ダッシュボードには「マイセーフティ(My Safety)」ボタンがあり、ドライバーの好みに合わせて簡単に設定できる。

改良新型オーストラルの価格はまだ発表されていないが、英国では現行型の3万4695ポンド(約655万円)よりも若干の値上がりが予想される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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