マッスルカー愛好家必見 部品取り専用の希少なクライスラー 40選(前編) ジャンクヤード探訪記

公開 : 2025.04.05 18:45

正体不明

モパー・シティではレストア可能なクルマもいくつか取り扱っているが、大半は状態が悪く、徹底的に部品が取り外されている。筆者が遭遇したものの中で、この車両の状態は間違いなく最悪だ。実際、Cボディであることはわかるが、正確な車種を特定することはできない。あなたはどうだろうか? コメント欄で教えてほしい。

この状態から車種を特定できるツワモノはいるだろうか?
この状態から車種を特定できるツワモノはいるだろうか?

プリムス・ベルベディア(1965年)

ボロボロのラグトップ車はいかがだろうか? 1965年型のプリムス・ベルベディアで、生産台数は2000台にも満たず、今では貴重なクルマとなっている。しかし、希少性と価値が必ずしも一致するわけではない。このような状態になると、なおさらだ。

プリムス・ベルベディア(1965年)
プリムス・ベルベディア(1965年)

ダッジ・ミラーダ

ダッジ・ミラーダは、1980年から1983年までダッジが生産したスタイリッシュなパーソナル・ラグジュアリー・クーペである。クライスラーのJプラットフォームをベースとし、欧州車の影響を受けたシャープで角ばったラインが特徴的である。

ミラーダという名称は「眺め」や「外観」を意味するスペイン語に由来し、スタイルにこだわる購買層を惹きつけようという狙いを反映している。しかし、シボレー・モンテカルロやフォード・サンダーバードなどの競合車種との競争に苦戦し、生産台数は5万2947台にとどまる。

ダッジ・ミラーダ
ダッジ・ミラーダ

プリムス・ヴォラーレ(1977年)

プリムス・ヴォラーレは、残念ながら悪い意味で記憶に残るクルマである。信頼性の問題に悩まされ、リコールの嵐に見舞われたため、ブランドの評判を落としてしまったのだ。この車両は1977年のランドー・プレミアのようだが、ここまで長持ちしているのは素晴らしい。

筆者は、この写真の背景に写っている白いクルマを見落としてしまったことを悔やんでいる。なぜなら、これは1975年型のロードランナーという貴重なクルマだからだ。

プリムス・ヴォラーレ(1977年)
プリムス・ヴォラーレ(1977年)

デソート・ファイアスイープ(1959年)

モパー・シティで目にした唯一のデソートだが、限られた訪問時間の中、筆者は猛烈な勢いでヤードを駆け回り、迫りくる豪雨に追いつかれないように急いでいたため、他にも見落としているかもしれない。これは、1959年型のファイアスイープ2ドア・スポーツマンという珍しい車種で、わずか5481台しか生産されていない。

1957年から1959年にかけて生産されたファイアスイープは、ダッジ・コロネットをベースに開発されたものだが、デソート独自のテールフィンとフロントエンドが特徴的である。

デソート・ファイアスイープ(1959年)
デソート・ファイアスイープ(1959年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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