【Z世代がターゲット】三菱のMILANDを体験 バーチャルなカーライフを楽しむ
公開 : 2025.04.10 07:05
三菱自動車が提供するバーチャルカーライフアプリ『MILAND(ミランド)』の発表会場に浜先秀彰が潜入。クルマを所有しないひとにもカーライフの楽しみを伝えようと目論む新サービスを、実際に体験してきました。
クルマを持たないZ世代がメインターゲット
三菱自動車が、JP UNIVERSEと共同開発したバーチャルカーライフアプリ『MILAND(ミランド)』の提供を3月31日より開始した。これは同社の中期経営計画『Challenge2025』の重点戦略である『DX促進によるシームレスで効率的な顧客接点創出』の一環だという。
そんな今ひとつわかりにくいサービス(個人的には)なので、百聞は一見に如かずということで、『MILAND』のプレス発表会場に足を運んで詳細をチェックしてみた。

会場は、今どき感いっぱいの渋谷スクランブルスクエア。若者の街の最先端スポットだが、この『MILAND』はまさにそんなところに集うZ世代と呼ばれる人たち(1996年~2012年生まれを指すことが多い)をターゲットとしているもの。クルマを所有しない若者でもクルマを持つ楽しみを手軽に体感できるよう、バーチャルで好きなクルマを所有したり、仲間とドライブに行ったり、車両のカスタマイズを楽しんだりと、クルマのあるライフスタイルを送れる。
ちなみに『MILAND』とは『三菱自動車がつくる未踏の大陸』に由来しており、誰も見たことがない未踏の地でクルマの新しい楽しみ方を見つけ出してほしい、という思いが込められている。ロゴデザインは『道』がモチーフだ。
発表会は三菱自動車副社長の中村達夫さんによる、映像を交えてステージ上を歩きながら行うスティーブ・ジョブズばりのプレゼンテーションに始まり、同社デジタルイノベーション推進部長の伊藤卓朗さんによる詳細な説明も行われた。
そしてJP UNIVERSE代表の田畑端さんも登場。MILANDの開発を指揮した田畑さんは、『ファイナルファンタジー』を手掛けたことで知られる伝説のゲームクリエイターとのことだ。そしてMILANDの使用デモでは滝巡りドライブが大好きという俳優の大原優乃さんがさまざまな機能を体験。バーチャル世界ならではのドライブを存分に楽しんでいた。
自分好みに愛車をカスタマイズすることも
会場では『タッチ&トライ』イベントも用意されており、実際に体験をしてみた。
MILANDが対応するのはiOSとAndroidで、どちらもスマホやタブレットなどにダウンロードすれば無料で使える。とはいえ、これは『体験版』というお試し用の位置づけで機能の制限付き。フル機能を使用するには月額500円~の『MILAND Plus』への登録が必要となる。

さて、MILANDの世界に飛び込んでみると、はじめに自分の分身となるアバターを設定。12種類のベースをカスタマイズして自分に似せたり、理想の自分を作ってみることもできる。
次にお楽しみの愛車選びとなるが、車種はアウトランダー、トライトン、デリカD:5、デリカミニ、そしてなんとランサーエボリューションXが復活! いずれのクルマも高解像の自動車3D CADでデザインされているため、エクステリアもインテリアもリアル感たっぷりに再現されている。この時点で、クルマ好きならばワクワク感いっぱいになるはずだ。
ここで手に入れた車両はマイガレージスペースに納車され、複数台を所有していれば自分のガレージにクルマがずらりと並ぶ。さらにボディカラーを5色から選び、好みのステッカーを50種類以上から選んで貼り、自分好みのカスタマイズができる。
これでドライブの準備がOK。自分ひとりで出かけるもよし、MILANDに登録している友達を誘ってもいい。友達とのドライブでは、誘われた人のアバターが車内に乗り込み、画面に表示される視点はそれぞれで異なる。
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