ボルボ、新型EV『EX30クロスカントリー』欧州発売 約870万円から オフロード重視の小型SUV

公開 : 2025.04.09 18:45

ボルボ最小EV『EX30』のオフロード向けバージョン『EX30クロスカントリー』が欧州で発売。車高を上げ、ソフトなサスペンションやボディクラッディングを採用しており、ルーフテントなども装着可能です。

EVとして初の『クロスカントリー』モデル

ボルボは、新型EV『EX30クロスカントリー』を欧州で発売した。英国価格は4万7060ポンド(約875万円)で、ベースとなった標準モデルのEX30ツインモーター・パフォーマンス・ウルトラよりも2000ポンド(約37万円)高い。

オフロード走行を重視した車高の高い派生モデルで、ボルボのEVとして、またSUVとして初めて『クロスカントリー』の名称が与えられた。

ボルボEX30クロスカントリー
ボルボEX30クロスカントリー    ボルボ

標準のEX30と比較すると、車高は19mm高い。フロントとリアにスキッドプレートが装着され、720mmのオールテレーンタイヤを履き、オプションでマッドフラップも選択可能だ。

5リンク式リアサスペンションも、起伏の多い未舗装路、ぬかるんだ路面、「くるぶしまで」の深さの雪、高速道路などにも対応できるよう、ソフトな設計となっている。

幅広い道路環境に対応するが、ボルボはEX30クロスカントリーについて「本格派」のオフロード車ではなく、「週末の冒険」向けと位置づけている。

「クロスカントリーは、自然を征服するのではなく、自然のままの状態で自然と触れ合えるようにするためのものです」とボルボは語る。

外観は無骨な仕上がりとなっており、ブラックのフロントグリル、ブラックのホイールアーチ、ブラックのトランクリッド、そして立体的なフロントおよびリアバンパーが特徴である。

また、オプションで19インチのアルミホイールも選択可能だが、その場合に装着できるのはロードタイヤのみ。その他のオプションとして、ルーフマウントのカヤックホルダー、ルーフマウントのテント、格納式のトウバー(牽引バー)などがある。

インテリアは標準のEX30を引き継いでいる。

ボルボによると、「発売当初」は四輪駆動のみを用意するというが、将来的にはシングルモーター/後輪駆動のクロスカントリーが登場する可能性もある。

標準のEX30と同様に、四輪駆動モデルは69kWhのバッテリーを搭載し、2基のモーターから合計出力428psを生み出す。航続距離は最大425kmとされる。

ボルボは、「ますます多くの人々が自然との距離を近づける方法を求めている」ことから、EX30クロスカントリーを開発したと述べている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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