グローバル販売も視野? マツダ新型EV『EZ-60』発表 スタイリッシュな電動SUV

公開 : 2025.04.11 18:45

マツダは新型の電動SUV『EZ-60』を中国で発表しました。長安汽車と共同開発され、魂動デザインを発展させた斬新なデザインも特徴の1つ。詳しい仕様については今月末の上海モーターショーで公開予定です。

長安汽車と共同開発

マツダは新型EV『EZ-60』を中国で発表した。欧州市場では既存のCX-60のEV版として販売される可能性がある。

セダンのEZ-6と同様、EZ-60は中国の長安汽車との共同開発である。そのため、長安汽車のディーパルS07と同じプラットフォームを使用している。S07はテスラモデルYのライバルとなる電動SUVで、年内に欧州で発売される予定だ。

マツダEZ-60
マツダEZ-60    マツダ

新型EZ-60の技術仕様はまだ明らかにされていないが、S07は80kWhのバッテリーと最高出力217psのリアモーターを搭載し、航続距離は475kmだ。最大93kWで充電でき、35分で30~80%の充電が可能とされる。

参考までに、セダンのEZ-6は最高出力257psのモーターと同一容量のバッテリーを搭載しており、航続距離は555kmとなる。

また、EZ-60はセダンで導入された新しいデザイン言語を取り入れており、薄型のLEDデイタイムランニングライトが、小型のメインビームヘッドライトの上に配置されている。フロントグリル下部はLEDライトで縁取られている。

しかし、顕著に角ばったデザインで、フロントバンパーには大型のチンスポイラーが備わり、ショルダーラインも強調されている。

インテリアは今月末に開催される上海モーターショーで公開予定だが、セダンと多くの要素を共有している可能性が高い。EZ-6では、大型のインフォテインメント用タッチスクリーンとバケットシートを採用している。

欧州での発売計画については確認されていないが、マツダにとっては、最も必要とされているEVの販売を押し上げるものとなるだろう。SUVは非常に人気の高いクラスでもある。

マツダは今年初め、セダンのEZ-6を『6e』という名で欧州に導入すると発表している。

また、マツダは以前、長安汽車とは独立して開発した新型電動SUVを、パナソニックと共同開発したバッテリーを載せて発売するとしていた。このモデルは、エンジン搭載車CX-5の次期型とほぼ同時期に発売される予定で、同じく日本で組み立てられる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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