【未来へと続くマツダ・デザインの変遷】ブースの目玉はS8P!若き日のジウジアーロがデザインした名作を公開

公開 : 2025.04.12 17:25

マツダ・ビジョンクーペ

2017年の東京モーターショーに出展された、現在の『魂動デザイン』を象徴するコンセプトモデル。『エレガントで上質なスタイル』を描いたデザインビジョンが特徴だ。

基本骨格は伸びやかな4ドアクーペだが、クルマらしい美しさやマシンとしての性能を感じさせるシルエットを追求。そのうえで不要な要素を削り落として『引き算の美学』を体現したシンプルなフォルムとしている。

マツダ・ビジョンクーペ
マツダ・ビジョンクーペ    中島仁菜

ショルダー部のシャープな光やボディサイドのリニアに変化し続ける光と影のうつろいを創りこむなど、その繊細な動きのコンビネーションによって、より自然な新しい生命観を表現した。

マツダ塊(カイ)コンセプト

ビジョンクーペとともに、2017年の東京モーターショーに出展されたコンパクトハッチバックのコンセプトモデル。『内燃機関を搭載するクルマとしての理想を追求し、マツダの次世代の技術とデザインを融合した』と、当時のマツダでは謳っている。

パワートレーンは、マツダ革新の次世代ガソリンエンジンとしてスカイアクティブXを搭載。人間中心の思想を突き詰めた次世代車両構造技術のスカイアクティブ・ビークルアーキテクチャーと合わせて、洗練された走行性能の実現を目指した。

マツダ塊(カイ)コンセプト
マツダ塊(カイ)コンセプト    中島仁菜

車名のとおり力強い塊(かたまり)感を追求したデザインも独特だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    中島仁菜

    Nina Nakajima

    幅広いジャンルを手がける広告制作会社のカメラマンとして広告やメディアの世界で経験を積み、その後フリーランスとして独立。被写体やジャンルを限定することなく活動し、特にアパレルや自動車関係に対しては、常に自分らしい目線、テイストを心がけて撮影に臨む。近年は企業ウェブサイトの撮影ディレクションにも携わるなど、新しい世界へも挑戦中。そんな、クリエイティブな活動に奔走しながらにして、毎晩の晩酌と、YouTubeでのラッコ鑑賞は活力を維持するために欠かせない。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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