【本命がついに日本上陸】ジャガー×ウェイモのロボタクが4月から都内で実走決定!パートナーはGOと日本交通
公開 : 2025.04.15 11:45
タクシーアプリのプラットフォーム大手の『GO』は4月10日、JR高輪ゲートウェイ駅に直結する屋外スペースで『ウェイモ(Waymo)』車両をメディア向けに初公開しました。ロボタクの本命がついに日本を走り始めます。桃田健史のレポートです。
地域の移動手段改善といった社会課題の解決を目指す
もうすぐ日本でも、アメリカのようにロボタクが日常生活の中で当たり前になるのだろうか? タクシーアプリのプラットフォーム大手の『GO』は4月10日、JR高輪ゲートウェイ駅に直結する屋外スペースで『ウェイモ(Waymo)』車両をメディア向けに初公開した。
これは、GOが昨年12月17日に出したニュースリリースに紐づくもの。GO、アメリカのIT大手『アルファベット』傘下のウェイモ、そして『日本交通』は、東京において自動運転技術『ウェイモ・ドライバー』のテストを実施するための、戦略的パートナーシップを締結した。日本における人口減少や労働力不足の中での、地域の移動手段改善といった社会課題の解決を目指す。

プロジェクトは段階的に進行し、初期フェーズは2025年に東京都心から開始する予定であるとアナウンスしていた。今回明らかになったのは、導入する車両がアメリカでウェイモがすでに使用しているものと同型の『ジャガーIペイス』をベースにしていること。
また、初期フェーズの実施地域が、東京都の港区、新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、品川区、そして江東区の7区であること。さらに、初期フェーズにおいてはアメリカでの事業のような運転席に人がいない、いわゆるドライバーレスではなく、日本交通のドライバーが手動で運転することだ。
車両の実車を見ながらGO、ウェイモ、日本交通の関係者らから今回の取り組みについて詳しい話を聞いた。
ベースモデルはジャガーIペイス
まずは、車両から見ていこう。ベースモデルはジャガーIペイスで、完全自動運転を行うための様々なデバイスが装着されている。
車両フロントには、レーダーを使って周囲の状況をデータ化するライダー(LiDAR)の画像認識のための周囲ビジョンシステムを装着する。左右のフロントフェンダー近くには、ライダー、周囲ビジョンシステム、そしてレーダー。

ルーフには360度対応するライダーと360度ビジョンシステムで構成される大きな部品。その前方には長距離カメラとレーダー。そして車両の後方には、ライダーと周囲ビジョンシステムと、後方左右には周囲ビジョンシステムとレーダーを構える。
こうした自動運転車について、ジャガー・ランドローバーとウェイモは2018年3月に、長期的なパートナーシップを結んでいる。その時点では、最初の2年間で最大2万台のIペイスを生産し、2020年からウェイモ向けの完全自動運転仕様車を導入するとしていた。想定は、1日100万回の配車サービスである。
それから約5年が経ったわけだが、ウェイモによれば、これまでにカリフォルニア州、アリゾナ州、テキサス州などで500万回超の完全自動運転が実施されたという。週当たりの換算で20万回を越えた。今後、ジョージア州、フロリダ州、ワシントンD.Cでの運用を予定しており、5年前に掲げた設定目標に徐々に近づいている状況だ。
コメント