アウディ新型『A6セダン』欧州発表 約950万円から 「第2世代」のリアデザイン踏襲
公開 : 2025.04.16 06:45
アウディは第6世代となる新型『A6セダン』を欧州で発表。最高出力204psのガソリンまたはディーゼルを搭載し、英国価格は5万560ポンド(約955万円)から。幅広く改良が施され、新しい内外装を採用しています。
空力特化の曲面トランク
アウディは4月15日、新型『A6セダン』を欧州で発表した。過去のモデルからインスピレーションを得て開発したとしている。
第6世代となる新型A6は、全面的に改良が施され、より曲線的なフォルムを実現。空気抵抗係数(Cd値)はわずか0.23と、アウディの量産エンジン車の中で最も低い数値となった。

特に注目すべきは、空力特性を追求した結果、リアエンドに第2世代A6(C5系)の特徴である曲線的な形状を取り入れたことだ。このデザインを実現するために、トランクリッドにはアルミニウムではなく、成形しやすいスチールを採用した。
3月に発表されたステーションワゴンの『A6アバント』と同じく、アウディの中核を担う重要なモデルだが、歴史的に見ると、グローバルではセダンの方が成功を収めてきた。例えば、A6アバントのうち、欧州および北米以外の地域で販売されているのはわずか4%である。しかし、A6セダンではその割合が40%にまで上昇し、韓国が最大の市場となっている。
なお、アウディが最近モデルの命名戦略(ネーミング方式)を変更するまでは『A7』という名称になる予定だった。
アバントと同様、セダンにはターボチャージャー付きガソリンエンジンまたはハイブリッドのターボディーゼルエンジンが搭載される。ガソリン車には『TFSI』、ディーゼル車には『TDI』のバッジが付けられる。
現在のところ、英国仕様ではどちらのエンジンも2.0L 4気筒のみで、最高出力は204ps、最大トルクはガソリンが34.7kg-m、ディーゼルが40.8kg-mである。
いずれもオートマチック・トランスミッションと組み合わされ、ディーゼル車には四輪駆動のクアトロも用意されている。
ディーゼルは48Vマイルドハイブリッドで、発進時や巡航時に電気のみでの限定的な走行も可能だ。
外観はモデルチェンジによって大きく変わった。フロントエンドは刷新され、アウディのエンブレムであるフォーシルバーリングスがグリルとボンネットリップをまたぐように配置されている。eトロンGTにも似ているが、全体的にはより力強くスポーティな印象を与える。
インテリアは、新型Q5と同じ3画面構成で、ボタンを押すだけで半透明から透明に切り替えられるサンルーフも装備される。アバントのトランクルームは503Lだが、セダンは492Lだ。ただし、ハイブリッド車は452Lとなる。
A6セダンの英国での納車は今後数か月のうちに開始される予定だ。英国価格は5万560ポンド(約955万円)から6万5830ポンド(約1245万円)となっている。
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