インフィニティQX30がジュネーブ・デビュー
公開 : 2015.03.04 22:29 更新 : 2017.06.01 02:10
インフィニティのコンパクト・クロスオーバー、インフィニティQX30がジュネーブ・モーターショーで公開された。
のちにデビューを控えているQ30ハッチバックの兄弟車であるQX30は、アウディQ3やBMW X1のライバルにあたるコンパクト・クロスオーバーである。
”サイズやパワーこそ控えめであるが、個性的なデザインは数字以上のインパクトがある” と説明するのはインフィニティ。
コンセプトに搭載されるエンジンは2.0ℓガソリンとなり、7速オートマティック・トランスミッションを介して後輪にパワーを与える。
ハルデックス・システムをベースにした4WDモデルも購入できる見込みであり、これらの組み合わせは向こう2年間におけるインフィニティの発展の象徴になるのだそうだ。
5ドア、4座のコンセプトが履くのは、21インチの大径アロイ・ホイール。オフロードの走破性をアピールするためのメタル製スキッド・プレートも目を引く。
またフロント・バンパーにはアルミのトリムが奢られ、カーボンファイバー製のパーツも随所に見られる。
高級感を打ち出すキャビンは大半が茶色のレザーに覆われ、差し色として青が用いられている。ムード照明や大型のインフォテイメント・システムもQX30ならではのものだ。
全長は4430mm、全幅は1815mm、全高は1520mmとなり、BMW X1に比べると短く、低く、ワイドになっている。全幅に関してはQ3の方が大きい。
Q30ハッチバックに比べると30mm背が高く、最低地上高は192mmが確保されている。使用するプラットフォームはメルセデス・ベンツA/Bクラスが用いるものの改良版だ。
外観がインフィニティのデザイン・ディレクターであるアルフォンソ・アルバーシャ氏の言葉を借りれば ”思わず遠出をしたくなるような、軽快さを伴うデザイン” ということになる。またアルバーシャ氏は、”市街地におけるウィークデイと郊外に足を伸ばす週末のどちらにもフィットしたデザイン” ともいう。
ヨーロッパ部門最高責任者であるフランシス・ゴウピ・デ・ブーイエ氏は ”ライバルはEUにおけるCセグメント・モデルの売上の50%を占めるモデル、つまりはアウディA3やBMW 1シリーズです。ここに全く異なった切り口でチャレンジしていきたいのです” と明白に語ってくれた。
QX30とQ3は主に北米に輸出される予定で、最初の1年間で60,000台の売上を目指すとのこと。うち30,000台をヨーロッパで販売するとの意向も示した。
これに加えて、スポーツ・クーペのQ60コンセプトが2016年に販売を開始する予定であり、またQ80インスピレーションや、Q20と呼ばれるエントリー・モデルも追加する予定である。