アストン・マーティンDBXコンセプトが登場
公開 : 2015.03.03 22:51 更新 : 2017.06.01 02:10
ジュネーブ・モーターショーでサプライズ発表が行われたアストン・マーティンDBXコンセプトは、英国のブランドが新たな顧客層に狙いをつけたことを物語っている。
同社によると、DBXコンセプトはブランドに力強い推進力をもたらすもので、「ラグジュアリーGTに関しての保守的なイメージを覆し、これまでにない世界へと踏み出すものになる。」ということだ。
DBXコンセプトについて生産化の話をするのは気が早いが、「世界中に存在するアストン・マーティンのGTモデルのオーナーが、将来的にわれわれに望むことに対する、新鮮で少しばかり大胆な提案だ」という発言もあった。
しかしながら、アストン・マーティンのCEO、アンディ・パーマーはDBXが担うレンジには将来的にモデルの投入計画があると認めている。
DBXのデザインは同社のチーフデザイナー、マレック・ライヒマンとそのチームによりゲイドンの本部で描かれた。
このモデルはアストン・マーティンのデザイン言語に大きな進化があったことを表している。4シーターというのは同社によると日常の実用性に重点を置いた成果だという。リアトランクと前方の荷室により、身の回りの品の収納には事欠かない容量のトランクが備わるという。
コンセプトの外観で目を引くのはビレット・アルミニウム切削加工が施されていることだ。また、”ブラック・パール・クロミウム” ペイントは通常の塗装仕上げでは実現できないツヤを発するという。
DBXコンセプトは、リチウム硫黄電池を電源に、ホイール内にマウントされたモーターを採用している。また、ドライブ・バイ・ワイヤの電気式ステアリングを備えるほか、強化ガラスは自動調光機能を装備している。さらにフロント・シートにはオーダーメイドのヘッドアップ・ディスプレイが与えられている。
また、アクティブLEDエクステリア・ライト、運動エネルギー回生システム(KERS)を搭載したカーボンセラミック・ブレーキ、一般的なミラーに代わりリア・ビュー・カメラがこのラグジュアリーGTの魅力を高めるために備わっている。
パーマーはこう語っている。「わたしの見解では、このコンセプトカーは保守的なイメージへの挑戦であり、アートの可能性への冒険なのである。わたしはこのモデルが新しいタイプのラグジュアリーカーになり、新世代のカスタマーに魅力的に映ると信じています。」