ランドローバー・イヴォーク、フェイスリスト
公開 : 2015.03.03 22:33 更新 : 2017.06.01 02:10
ランドローバーはフェイスリフトしたイヴォークをジュネーブ・モーターショーで公開した。
今年の後半からの販売を予定しているモデルで、一番のニュースはそのエンジンにJLR製の2.0ℓ4気筒インゲニウム・ユニットが搭載されたことにある。
最も経済的なモデルは、マニュアル・トランスミッションのeD4で、2WDで150ps、43.8kg-mのパワー、トルクを持つ。このeD4は、これまでのディーゼル・モデルよりも18%も優れた燃費を持つ。
最も強力なディーゼルは、180ps、43.8kg-mで、6速マニュアルと4WDの組み合わせでは20.1km/ℓの燃費と125g/kmのCO2排出量をマークする。
ガソリン・エンジンとしては240psのSi4で、20.9km/ℓの燃費と181g/kmというCO2排出量だ。このSi4は、9速オートマティックとの組み合わせで、7.6秒という0-100km/h加速と、217km/hの最高速を持つ。
新しいイヴォークの駆動方式は全部で3つ。2WD、4WD、そしてドライブラインだ。ドライブラインとは、必要に応じて2WDと4WDが切り替わるもので、ローグリップ時にはトルク・ベクタリングによってトラクションを増す。このドライブラインは、Si4に標準、その他のモデルではオプションとなる。
サスペンション・セッティングも軽量なインゲニウム・エンジンの搭載のため変更された。フロント・サスペンションのサブフレームと、リア・ブッシュ、より大きなブレーキ・ディスクなどが変更点だ。
最も効率的なイヴォークとなるFWDのED4は、E-キャパシティとネーミングされ、イヴォークのエンブレムもブルーとなる。
スタイリングは、新しいフロント・バンバー、より大きくなったエア・インテーク、2つの新しいグリル・デザイン、LEDヘッドランプ、新しいアロイ・ホイールなどが与えられる。また、リアは新しいテールゲート・スポイラーとLEDストップ・ランプを持つ。
インテリアでは、シートが一新され、ドア・ケース、新しくソフトなタッチとなったマテリアル、そしてカラーの変更などがされている。
トリムは3つで、ランドローバーの伝統に従って、SE、HSEダイナミック、そしてオートバイオグラフィーが用意される。新しく8インチとなったタッチスクリーンを持つインフォテーメント・システムや、インコントロール・タッチはSEスペックでも標準となる。
また、レンジローバーに装備されたATPC(オール・テライン・プログレス・コントロール)も設定される。標準となる安全装置としては、レーン・キープ・アシスタント、エマージェンシー・ブレーキ、居眠り防止装置などがある。
価格はまだ発表されていないが、ランドローバーは現行モデルと同程度、つまり£29,000(534万円)からとしている。
ランドローバーのデザイン責任者、ゲーリー・マクガバンは、「そのアイコンを薄めることなく、強化するというのが挑戦だった。デザインのリフレッシュメントによって、更に素晴らしい存在感を増すことになる。世界中で400,000人を超える現行イヴォークのオーナーにも受け入れられるようなエモーショナルなフェイスリフトだ。」と語っている。