BMW 2シリーズ・グランツアラーを初公開
公開 : 2015.03.03 22:43 更新 : 2021.01.30 21:20
英国では6月からの販売となる7人乗りの5ドア・モデルの基準車である218iの英国における価格は、£24,175(445万円)から。Mスポーツ・トリムの220d xDribeの価格は£33,885(624万円)からとなる。
フロント・エンドの意匠は、2シリーズ・アクティブツアラーと共有する。短いボンネットと傾斜したフロント・ガラスを採用したスタイリングは、劇的にRWDのBMWとは異なるものだ。
全長は4550mm、全幅が1800mm、全高が1610mmというサイズは、アクティブツアラーよりも214mm長く、53mmほど高いもの。長くなった原因は、110mmほど大きくなった2780mmというホイールベースと、それに伴うリア・ドアの拡大によるものだ。
インテリアは基本的に2シリーズ・アクティブツアラーと全く同じデザインが採用されている。シートは、英国には3列シートが標準になるが、ヨーロッパでは2列シートも選ぶことができる模様。
ブート・スペースは、シートを起こした状態で645ℓ、セカンド・シートとサード・シートを折りたたむと1905ℓになる。セカンド・シートは40:20:40の分割可倒式が採用されている。このブート・スペースは、2シリーズ・アクティブツアラーが465ℓ/1510ℓだから、相当な容量アップとなる。
セカンド・シートは、前後にスライドが可能で、リアのブート・スペースの容量を変化させることも可能。また、サード・シートは2人乗りとなるがその代わりにチャイルド・シートを2つ付けることが可能。
また、セカンド・シートに3つのチャイルド・シートを、そしてパッセンジャー・シートにもチャイルド・シートを取り付ければ、都合6つのチャイルド・シートを付けることもできる。
メカニズムは基本的には2シリーズ・アクティブツアラー同様にUKLプラットフォームを使用する。エンジンは横置きで、オプションとして4WDモデルを選択することも可能だ。なお、4WDであるxDriveは、190psの2.0ℓ4気筒ターボ・ディーゼル・モデルのみのオプションとなる。
ボディ・ウエイトは、最も軽量なのは、218iで1395kg、反対に最も重いモデルは220d xDriveの1565kgだ。
ちなみに、220d xDriveは、電子制御の油圧マルチプレート・クラッチを持ち、そのトラクションに応じでフロントとリアのホイールに駆動を分配する仕組み。これは、来るべき第2世代のX1にも使用されることとなる。
ギアボックスは6速マニュアルあるいは8速オートマティックで、エンジン・ラインナップは、5つのターボ・ガソリン・ユニットとディーゼル・ユニットが用意される。
ガソリンは、136ps/22.4kg-mの1.5ℓ3気筒が218iに、192ps/28.6kg-mの2.0ℓ4気筒が220iに搭載される。ディーゼルは、116ps/27.5kg-mの1.5ℓ3気筒が216dに、150ps/40.8kg-mの2.0ℓ4気筒が218dに、そして190ps/40.8kg-mの同じく2.0ℓ4気筒が220d xDriveに搭載される。
220d xDriveのパフォーマンスは、0-100km/hが7.6秒、トップ・スピードが217km/hだ。一方、ベーシックなディーゼル・モデル、216dの燃費とCO2排出量は25.6km/ℓ、104g/kmとなる。
この他、遅れての追加となるが、216iと220dもラインアップに加わる予定だ。UKLプラットフォームに、ハイブリッド・ユニットを搭載することは可能だが、現時点では2シリーズ・グランツアラーに用意する計画はないという。また、更に強力なパワーを持つユニットの搭載も計画していないという。
用意されるトリムは4つ。SE、スポーツ、ラグジュアリー、そしてMスポーツの展開だ。SEは16インチ・ホイール、DABラジオ、ブルートゥース接続、デュアル・ゾーン・エアコン、電動テール・ゲート、リア・パーキング・センセーなどが標準となる。
スポーツ・トリムは、17インチ・ホイール、フロント・スポーツ・シート、グロス・ブラックのインテリア・トリムなどがそれに加わる。
更にラグジュアリーは、SEの装備に加え、17インチ・ホイール、レザーとウッドによるトリムが加わる。トップ・グレードのMスポーツでは、18インチ・ホイールとアルミニウムのインテリア・トリム、Mスポーツ・サスペンション、ランフラット・タイヤなどが装備されることになる。