新生ボルグヴァルド始動
公開 : 2015.03.03 22:09 更新 : 2017.06.01 02:11
かつて存在していたカーメーカー、ボルグヴァルドが新たなモデルとともに自動車業界に復活することになる。新型車は9月のフランクフルト・ショーで発表される見込みだ。
このジャーマン・ブランドは50年という歳月を経て復帰するのだが、ジュネーブ・モーターショーの場で関係者は、「豪華で、イマジネーションにあふれ、大胆な」モデルレンジを築くと語っている。
最初の新型車に続いて、毎年最大3台の新モデルを投入するという。こうしたモデルは、ドイツにくわえ新興市場で展開されるが、そのために中国と中東に同社は現地向上を設立するそうだ。ただ、今のところ本部はシュツットガルトに拠点を置いている。
新生ボルグヴァルドのスタイリングとパワートレインは明らかにされていないが、プラグイン・ハイブリッドについて開発を進めており、一部には電気自動車もラインナップすると関係者はほのめかしている。
今回の復活劇は創設者カール・F・W・ボルグヴァルドの孫、クリスチャン・ボルグヴァルドによって率いられている。「われわれはボルグヴァルドの名に恥じないモデルを生み出したいのです。なぜなら、ラグジュアリーで想像力にあふれ、ときに大胆というのは、まるでわたしの祖父そのものだからなのです。」
同社のCEOであるカールハインツ L ノスはこう語っている。「クリスチャン・ボルグヴァルドと最初に今回のアイデアを話題にしたとき、われわれはこう自問自答したのです。”もし、ボルグヴァルドが現在まで続いていたらどんなメーカーになっていただろう” ってね。」
ボルグヴァルドは1919年設立の自動車メーカー。1961年に破綻しこれまでその名前が自動車業界に姿を見せることはなかった。代表的なモデルは、1959年のボルグヴァルド P100、1949年のボルグヴァルド・ハンザなど。ハンザは、ル・マン24時間レースやニュルブルクリンク1000kmなどにも参戦していた。