EDAGライト・コクーンを初公開

公開 : 2015.03.04 21:00  更新 : 2017.06.01 02:10

エンジニアリングのスペシャリスト集団とも言えるEDAGは、ジュネーブ・モーターショーの場で、近未来の自動車像を標榜する作品を発表した。その名もライト・コクーンである。

EDAGライト・コクーンは同社が新たに造りあげた3Dプリンタで出力したモデルである。これは、昨年のジュネーブ・モーターショーに出展されたコンセプトモデル、ザ・ジェネシスと同じく、”付加製造” と言われる方法で造られている。

デザイナー達は “これ以上ないほど軽やかな外版” というコンセプトを具現化するために、木の葉のイメージを取り入れている。これを受けて、アウトドア・ファッションのスペシャリストであるジャック・ヴォルフスキンはこのモデルのために全天候対応ファブリックを用意した。その素材が、3D印刷された骨格フレーム一面に貼りつけられているのだ。

報道によるとこの素材の重量は1㎡あたり19gで、一般的な印刷用紙の4分の1の重さだという。骨格部を覆うファブリックはバックライトで背面から照らされる仕組みで、ドアはガラス製のものが装備されている。

同社のチーフ・デザイナー、ヨハネス・バークマンは、今回のライトウェイト・コンセプトが最小限の素材のみを用いて必要とされる強度を確保したと語っている。

「われわれはサステナビリティという視点を重視しており、軽量で、効率的で、一切の排出物が出ないものを探求しています。EDAGライト・コクーンというコンセプトカーは、必要とされる素材だけを用い、3Dプリンターが出力する、枝のような見た目で、安定かつ頑丈なアーキテクチャを採用しました。」

▶ 2015 ジュネーブ・モーターショー

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