シトロエンC4ブルーHDi 120フレアー
公開 : 2015.03.05 23:20 更新 : 2021.03.05 21:44
アップデートされたばかりのC4は、まったく才能に欠いているわけではない。しかし、よりモダンな主要ライバルに比べると致命的な欠点がある。
■どんなクルマ?
このページで試すのは、すでにベテラン選手となったC4ハッチバックのアップデート版。
シトロエンの静かなる人気車種である理由として、柔らかい乗り心地や装備の豊富さ、オリジナリティ溢れるインテリアなどが挙げられる。
しかしここ最近はプジョー308やマツダ3(日本名:アクセラ)、フォード・フォーカスなどの勢いに負けつつあるのが現状だ。
そんなタイミングで、ライトや前後の意匠、トリムやオプションの追加がなされたフェイスリフトがデビューした。
その他の改良点として、ダッシュボードがよりシンプルになり、7.0インチが中央に配置されるようになった。
しかしもっと重要なのは動力性能や経済性の向上だ。先代の4気筒VTiガソリン・ユニットは過去のものとなり、今回からは新たに ’ピュアテック’ 3気筒ユニットが追加された。
ディーゼル・レンジにも同様の改善が施され、最新のブルーHDiエンジンが組み合わされることになった。
われわれが連れだしたのは中間スペックにあたる、ブルーHDi 120なるユニットを搭載したモデルで、6速MTとアイドリング・ストップを取り揃えた、最上級を意味する ’フレアー’ グレードである。
このグレードでは左右独立式エアコン、ナビゲーション、ブルートゥース、USB接続、クルーズ・コントロールが標準装備となる。
■どんな感じ?
リフレッシュした、とはいうものの、実際の乗り味はわずかにひと昔前のクルマのように感じる。
細かなことではあるが、たとえばシフト・レバーは10年前のプジョー407を思い出させたりするのだ。