シトロエンC4ブルーHDi 120フレアー

公開 : 2015.03.05 23:20  更新 : 2021.03.05 21:44

その反面しなやかな乗り味はいつものC4のそれ。ただし、悪路の上では安定感を欠くという特性とは、やはり紙一重である。

ステアリングの重みやフィードバックの量は適切であり、最低限のレスポンスや正確性も確保されている。

フロントのグリップもたっぷりとあり、複雑なコーナーでも手に負えない事態に陥ることはない。

ただしフォーカスのように、自信を鼓舞したり、あるいはドキドキさせてくれるキャラクターではない。あくまで適度なスピードでリラックスして走るのに向いた躾である。

速度をあげていくとエンジン・ノイズがわずかに気になりはじめるが、力強さは十分であり、穏やかに走るぶんには室内も静かだ。

その半面、シート背もたれの低い部分のクッション性には不満あり。ここを改善すれば、長距離を走る場合の苦労も低減するはずだ。

後席は、例外的というほどではないが大人2名ならば快適に座れる。また非常に大きい荷室は明確なアドバンテージとなるだろう。実用レベルは高い。

加えて、26.3km/ℓという好評燃費も魅力的。クロスカントリーを主にしたテスト・コースでも17.3km/ℓという優れた数値をマークした。

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