ホンダ・シビック1.6 i-DTECスポーツ・ナビ
公開 : 2015.03.06 23:40 更新 : 2017.05.29 19:09
馴染みのあるホンダの馴染みのないシビック。どこか遠い存在になってしまったクルマではあるが、こと欧州においてはすっかり定着している。今回テストするのは、そのフェイスリフト版だ。
■どんなクルマ?
実際に欧州でフェイスリフトが行われたのは2014年のこと。今年に入り、さらにリフレッシュされたのがこちらのモデルである。
リフレッシュの内容は決して少なくない。中でも目立つのがスタイリングの変更であり、ヘッドライト、バンパー、デイライト、サイド・モールディング、リア・スポイラーなどがその例だ。
こちらのモデルからは内装のドア・ハンドルがクローム地に置き換わり、ドア・トリム、ファブリック・シートも最新のものとなる。アンドロイド・ベースのホンダ・コネクト・インフォテイメントも今回の目玉である。
メカニカルな部分はダンパーのリキャリブレーションのみにとどまる。これまでに比べて、コンフォート方向に振った味付けにしたのだそうだ。
われわれがテストに供したのは ’スポーツ’ と呼ばれるグレードで、黒色の17インチ・アロイ・ホイールや後方に突き出たスポイラーが目印だ。
フォルクスワーゲン・ゴルフやフォード・フォーカス、セアト・レオンなどの実力者がひしめくこのクラスで結果を残すには、相応の実力が必要なのは筆者もメーカーも知ってのとおりだ。
果たして、実際はどうなのだろうか?
■どんな感じ?
ホンダはタイプSの生産の計画をしておらず、ジュネーブ・モーターショーにてデビューしたばかりのタイプRの販売開始までは、こちらがもっとも勇ましいグレードになるのだが、モデル名に ’スポーツ’ と付くにもかかわらず潜在的なスポーツ ’らしさ’ は残念ながら感じられない。