マクラーレン・スポーツ・シリーズをニューヨークで公開
公開 : 2015.03.06 22:50 更新 : 2017.06.01 02:10
マクラーレンは、625C、650S、675LTのスーパー・シリーズの下のポジションとなるエントリー・モデル、スポーツ・シリーズを来月のニューヨーク・モーターショーでワールド・プレミアすつが、今回、そのティザー・ビデオが公開となった。
そのビデオでは、フロント・エンドのデザインが明らかにされた他、P1からインスピレーションを受けたと思われるフロントLEDヘッドランプとリア・ライト・クラスターも確認できる。また、フロントは非常に低いポジションで、エアロダイナミクスに優れたパッケージが与えられていることもわかる。
ボディは3つ設定されるようだ。通常のクーペ・ボディと、スパイダー・ボディ、そしてよりゆったりしたGTバージョンだ。また、今後はサーキットにフォーカスを絞った675LTのようなモデルも登場するかもしれない。更に、マクラーレンは、このスポーツ・シリーズのワンメイク・レースも計画中で、GT3バージョンも登場が予定されている。
正式なネーミングはまだヴェールにつつまれたままだが、650Sに見られる呼称がそのまま受け継がれるものと思われる。従って、エンジン・パワーが550psと予想されるクーペとスパイダー・モデルは550Sとなり、デチューンされたGTバージョンは525C(クラブを意味するC)となるだろう。
発表はニューヨークであることは先述のとおりだが、その3週間後の上海モーターショーでもお披露目される予定だ。
初期のプロトタイプは12Cのボディを纏い、2013年頃からテストが開始されている。初期の開発コードはP13というものだった。
価格は£130,000(2,380万円)からのスタートとなるだろう。
エンジンは、現時点では全くもって不明だが、500ps以上を発揮する3.8ℓのツインターボV8が搭載されることになるだろう。ボディ重量とディメンジョンは650Sに近いが、インターコネクト・サスペンションとアクティブ・エアロダイナミクスは採用されない模様。
パフォーマンスは、0-96km/h加速が4.0秒以下、そしてトップスピードは290km/hと予測される。
マクラーレンは、このスポーツ・シリーズを年間2,000〜2,500台生産する予定で、スーパー・シリーズと合わせて年間4,000台の販売を考えているという。
マクラーレンのCEO、マイク・フルイットは、「次のニューヨーク・モーターショーで、スポーツ・シリーズを披露し、今年の第4四半期から生産を開始する。新しいスポーツ・シリーズも他のモデル同様、ライバルよりも高いパフォーマンスを発揮することになるだろう。」とコメントしている。
スポーツ・シリーズには、専用のカーボンファイバー製シャシー・タブが使用され、日常の使用が想定されるモデルであるがゆえに、キャビン・アクセスを向上させるためにサイド・シルは薄くされ、650Sよりもドアは大きく開く。また、ボディ・パネルは、ほかのどのマクラーレンとも共有することはないため、独自のグラスハウスを持つ。但し、マクラーレンのバッジのようなシェイプのフロントLEDランプは共通だ。
650Sのような洗練されたサスペンション・システムは採用しないが、エンジニアはそれでも一般道とサーキットの両方で満足のいくようなセッティングを見つけるために相当苦労をしたようだ。
マクラーレンは、現在全世界に68のディーラーがあるが、これを2016年までにもう40ほど追加する計画でいる。ちなみに、マクラーレンの2014年の販売台数は、2013年の21%増しとなる1,600台(248台のP1を含む)だった。