セアト・レオンSTクプラ280

公開 : 2015.03.09 23:50  更新 : 2017.05.29 18:44

標準で19インチのホイールを履いているにもかかわらず、波打った路面から生じるハーシュネスの処理はとても巧みである。

時に切り立ったエッジを連続的に踏み越えると、上屋までぶるぶると振動することになるが、このせいで購入を控えたくなるほどのことではないので安心されたい。

DSGデュアル・クラッチATとマニュアル版のクプラSTを試したところ、徹底的に楽しさを味わいたいならばマニュアル版をおすすめする。

DSGの出来栄えが秀でているのは言うに及ばないが、軽い踏み心地のクラッチと、カチリと各ギアに吸い込まれるシフトレバーの組み合わせは、日常の運転さえも楽しいものにしてくれるはずだ。’2段飛ばし’ のような、好みにあったシフト・チェンジを可能にするのもマニュアルならではのものである。

インテリアも5ドアのモデルと共通。したがって、サポートが豊富なシートや、高級感のある内装材を手にすることが可能だ。

またSTモデルに限り、荷室のフロアの高さを調整することも可能。さすがにオクタビアほどの容量ではないが、ラブラドールやセントバーナードと一緒に各地を回れるほどの広さは確保されている。

■「買い」か?

同クラスには、まださほど多くのライバルが存在しない。しかし、たとえこれからライバルが増えようとも、このクルマの競争力は他を困らせることになるはずだ。

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