アウディQ1の販売開始は2016年
公開 : 2015.03.11 22:40 更新 : 2017.06.01 02:10
アウディ初の小型車サイズSUVが市場に送り出されるのは2016年になるとの情報が入った。
これはプレス・カンファレンスで発表された内容で、プラットフォームはフォルクスワーゲン・ゴルフが使用するMQBを採用する予定。
アウディ本社が構えるインゴルシュタットの新工場で生産される予定だ。
小型車サイズといえども、手に入れやすいA1の価格帯には属さず、高級感を全面に出したモデルになるとのこと。
アウディがQ1の製品化を認めたのは2013年のことで、デザインに関してはほとんど完成状態に達しているとのこと。
現在のSUVレンジの売上の内訳は全体の30%前後であるが、2020年までには35%まで引き上げていく方針のようだ。
Q7をベースにしたスポーティなQ8や、Q5をベースにしたスポーティなQ6もラインナップに加えることも今回のカンファレンスで明かされた一方、Q2やQ4に関しては今のところ言及されていない。
またQ1が加わることにより、全グレードを含む展開は2020年までに60種程度まで拡大するとのこと。
Q1の全長や全幅、ホイールベースは、3ドアのA3(全長:4237mm、全幅:1777mm、ホイールベース:2601mm)とほとんど同じサイズになるとのこと。
もちろん全高はSUVスタイルゆえ、嵩上げされることになり、またシート・ポジションもSUVらしいものに変わるのだそうだ。
A3がA4よりも売れている今、より若い世代が喜ぶようなモデルにしたいと関係者は語った。また、プレミアム・モデル=大型車という考えが定着しているが、Q1のような小型車の属するセグメントにも高級感を打ち出していくという意向も耳にした。
エンジンはA3から流用する予定で、駆動方式は標準モデルがFFとなり、オプションで4WDも選べるのだそう。
スタイリングは2016年終わりにデビューする新型A8をはじめとする新しいデザイン言語を盛り込む予定だという。
フォルクスワーゲンからマーク・リヒトが異動しデザイン・チーフに就任する前に、Q1の大方のデザインはヴォルフガング・エッガー氏によって完成していたのだそうだが、Q7の筋肉質なグリルよりも大人しいデザインに変更したり、あるいはよりアグレッシブなボディ・デザインに仕立て直したりと、リヒト氏により細かな部分が見なおされたのだそうだ。
写真のように、塗り分けられたCピラーや後部に向かって下がるスローピング・ルーフ、深く削り込まれたサイド・スカートなどがQ1の特徴である。
Q1が追加されると、Qシリーズの展開は既存のQ3、RS Q3、Q5、SQ5、Q7に続く、6種類目となり、直接的なライバルはミニ・カントリーマンになる見込みである。