ニューBMW M3をスクープ
公開 : 2012.08.07 16:36 更新 : 2017.06.01 01:01
2013年のジュネーブ・モーターショーでデビューする予定のBMW M3だ。内部コードF80の名で開発が進められているこの4ドア・パフォーマンス・サルーンのパワー・ユニットは、ターボ付き3.0リッター・ストレート6、N55型に大きく手が入ったもので、詳細は不明だが、アウディRS4、RS5,メルセデスC63AMGに対抗すべく、450bhp、66.4kg-mのパワー、トルクを得ているものと思われる。その数値は、第4世代のM3のナチュラル・アスピレーション4.0リッターV8よりも36bhp、11.0kg-m大きい。メルセデス・ベンツC63 AMGの6.2リッター自然吸気V8が451bhpと61.2kg-m、アウディRS4やRS5の4.2リッター自然吸気V8が444bhp、43.8kg-mだから、それよりも概ね大きなパワー、トルクを持つことになる。
このエンジンに組み合わせられるトランスミッションは7速のデュアル・クラッチで、レシオは異なるが基本的にM5のものと同じものである。1986年に最初のM3がデビューして以来、はじめてマニュアル・ギアボックスの設定が無くなることになる。そして、その駆動力は、100%のロックアップを持つバリアブル・レシオのMディファレンシャルを通して、リア・ホイールに伝えられる。
エンジンの詳細はジュネーブ・モーターショーまで明らかにされることはないが、ショールーム・レベルのモデルは来年のフランクフルト・モーターショーで参考出品されると、BMWの関係者は話している。
M3はスティール製のプラットフォームを保持するが、カーボンファイバーなどの多用により、その重量は1605kg以下に抑えられる。また、ボンネットやドアといった部分は、アルミニウム製になる予定だ。
サスペンションは、3つのモードを持つバリアブル・ダンピングが採用される他、はじめて電気機械式のステアリング・アシストが設けられる。
そのスタイリングは、標準的な3シリーズ・サルーンに、ドレスアップを施したもので、オリジナル・デザインのフロント、リア・バンパーや、シンプルなフロント・グリル、ユニークなドア・ミラー、クアッド・エグゾースト・パイプなどを持つ。