メルセデスCクラス・クーペは9月のフランクフルト・デビュー
公開 : 2015.03.12 21:30 更新 : 2017.06.01 02:10
メルセデス・ベンツはCクラス・クーペを9月のフランクフルト・モーターショーでデビューさせる計画だ。また、その “発展形” であるC63 AMGもラウンチの用意が整いつつあると、AMGのボス、トビアス・メールスは語った。
現在、Cクラスのラインナップはサルーンとエステートだが、これに続いてクーペとコンバーチブルの用意を行っている最中だ。
Cクラス・クーペは、Sクラス・クーペよりも更に滑らかなデザインだと、デザイン・チーフのゴードン・ワーグナーは語った。そして “そのスタイルもさることならがドライブ・フィーリングはもっと素晴らしい” という。ワーグナーは、Sクラス・クーペよりスリークで素晴らしいデザインであることを確約すると明言している。
しかし、メールスは、AMG Cクラス・クーペの概要については多くを語らかなかった。というのも、まだテスト段階であるからだ。
このスパイショットでは、2ドア・クーペ・モデルが、ベースとなる4ドア・サルーンと比較するとAピラーから後ろが全く新しいデザインになっていることがわかる。ウインドスクリーンはよりシャープになり、傾斜したルーフラインと融合する。フロント・エンドもサルーン・モデルよりもスポーティなデザインとされている。その関係性は、Sクラスのサルーンとクーペにも似たものだ。
クーペとサルーンのデザインが大きく異なるのは、柔軟なMRAプラットフォームのおかげもあるようだ。2014年のデトロイト・モーターショーの会場で、ワーグナーは、「様々なスタイルに対応できるような自由なプラットフォームだ。」とMRAプラットフォームについて語っていた。
ワーグナーは、新しいメルセデスのラインナップにあって、Cクラス・クーペは “最もいかした” スタイルであるという。
プラットフォームにあまり制限を受けないということは、ある意味挑戦であったともいう。20台以上の試作車が作製されたようだ。Cクラスの特徴は、長いボンネット、後輪駆動を強調するキャブを後方としたフォルム、フロント・エンドの落ち込んだラインなどだ。その特徴は、Cクラス・クーペにも受け継がれている。
AMG版のエンジンが、4.0ℓツインターボV8ユニットであることは間違いないが、それ以上の詳細は不明だ。
インテリアは、フェイスリフトを予定しているCクラス・サルーンのものを基本的に受け継ぐこととなる。ただし、サルーンとエステートのフェイスリフトは、このクーペのデビュー後となるため、実質的にCクラス・クーペが新しいインテリアを最初に採用するモデルとなる。
コンバーチブルについては、一番最後に登場するボディ・バリエーションとなるが、現時点で情報筋はソフト・トップであることを明らかにした。