VWグループ、50の新モデルを追加予定
公開 : 2015.03.13 22:20 更新 : 2017.06.01 02:10
フォルクスワーゲン・グループのボス、マルチン・ヴインターコルン氏の明かした情報によると、アウディの新型A4は今年の9-12月に登場するとのこと。
また、その際にはポルシェ911のフェイスリフト版と、新型フォルクスワーゲン・ティグアンも発表される予定なのだそうだ。
アメリカの市場に特化したフォルクスワーゲン・パサートも今年末の発表を予定。2016年末にはロング・ホイールベース版ティグアンや、7人乗りSUVであるクロスブルーも登場するようだ。
新型アウディA4はアウディの新しいMLBプラットフォームをベースとし、ストラクチャーにはアルミニウムとスチールを採用するのだそうだ。またそれぞれの材質は溶接、リベット、接着の工法で接合される。
ただし、他の多くのモデルにはフォルクスワーゲン・グループが開発したアンダーピニングを使用する方針なのだそうだ。
これに対しヴインターコルン氏は ”bumper‐to‐bumper(=数珠つなぎ)” という表現をしており、つまり多くの共有パーツを使用することにより、開発コストを抑え、利益率を上げていく目論見のようだ。
また2015年意向、270万台の生産を計画するモデルにはMQBアーキテクチャーを適合させるとのこと。これにより2018年は700万台まで生産台数を増やし、世界最大のコモン・プラットフォームにしたいとのことだ。
今現在、MQBプラットフォームを用いたフォルクスワーゲン車は全18種類。2016年までには29種に増やすとの意向を明らかにしている。
横置きエンジン用MQBアーキテクチャーを用いたモデルは、むこう数年の間にアウディQ1をはじめ、フォルクスワーゲン・ゴルフ/パサートや、2016年後半のデビューを予定する7人乗りSUVにまで及ぶとのこと。
またアウディ製MLBアーキテクチャーはA4からQ7まで適合させる方針で、A8やEVクロスオーバーのQ6も同様にMLBを使用する予定なのだそうだ。
これに加えて新型のポルシェ・カイエンやベントレー・ベンテイガを含むスーパーSUVクラスもMLBを使用。基本的には前輪駆動のみの対応となるが、縦置きエンジン・レイアウトにも対応可能なのだという。
同様にポルシェもMSBプラットフォームの設計を推し進めており、これは次期パナメーラをはじめとする後輪駆動車が主に使用することになっている。つい先日2015 ジュネーブ・モーターショーでデビューしたベントレーEXP 10スピード6もMSBを採用する予定だ。