ホンダ、スポーツ・モデルでも実用性を優先
公開 : 2015.03.13 22:10 更新 : 2017.06.01 02:10
NSXやシビック・タイプRを相次いで市場に投入し、スポーツ・モデル界への復活を試みるホンダではあるが、どうやらデザイン・モチーフから ’実用性’ というキーワードを取り除くつもりはないらしい。
「われわれは、優れたパワートレインの製品化を進める一方で、ドライバーやパッセンジャーのための最大限のスペースを確保することも大事であると考えています」と語るのはホンダの岩村哲夫氏。
「誰が乗っても良好な視界が確保される、などといった実用性に重点をおいて開発を進めているのです」と続ける。
「たしかにわれわれの生み出すスタイリングは、他のライバルと異なっていることは認めます」
「他メーカーはいささか大げさなデザインを採用したり、あるいはエッジを立たせることを重要視していますが、われわれの場合はトレンドをむやにみ追うよりも、良好な視界を確保することのほうが大事なのです」
「この方針は、これからも変える予定はなく、万人が受け入れてくれる ’実用性’ を最優先事項としていきます」と締めくくった。
馴染みのないデザインを継続する傍らで、シビック・タイプRやNSXにも相応の実用性を持たせる方針のようだ。