Season2 8th Tokyo Bayside Classic Cup Series

2015.03.15

text & photo:Shunichi Uchida (内田俊一) photo:Chizuko Uchida(内田千鶴子)

 
開催2年目、第8回となるTokyo Bayside Classic Cup(以下TBCC)が袖ケ浦フォレストレースウエイにて開催された。

昨年に引き続き、3月のTBCCは、東京都自動車整備振興会 調布多摩川支部の走行会実行委員会が主催する、“第5回ファミリーサーキットデイ”の枠内での実施である。

自動車整備振興会は国の許認可を受けた自動車修理・民間車検場が加盟している団体である。その会員たちによる、クルマを走らせる楽しさを伝えるイベントとという位置づけで、その趣旨とTBCCのより気軽にクラシックカーでサーキットイベントを楽しもうという趣旨が近いことから、合同での開催となっているようだ。

ファミリーサーキットデイはその名の通り、レース形式ではなく、ペースカーが入り、追い越し禁止のファミリー走行から、機器を付けてタイムを計るスポーツ走行に限られるが、TBCCは大きく3つのカテゴリーに分けたレース形式を取っている。

そのカテゴリーはClubmen’s Cup、Crystal Cup、Super Crystal Cupに分かれ、車両の改造度合いやドライバーのスキルで振り分けられる。従って、極端にタイム差が出ないことで、ある程度のリスク回避も考慮されている。

国産、輸入を問わず1972年迄のモデルを基準としてその継続生産車輌、姉妹車輌(シャシ、エンジンが同列)、また、矛盾のないエンジンを搭載したレプリカ車のエントリーが可能で、今回は64台がエントリー。特にClubmen’s Cupは32台とフルグリッドの大盛況であった。

また、前々回までは参加台数の関係からCrystal CupとSuper Crystal Cupは混走であったが、前回からはそれぞれ別の走行枠での開催となった。更に次回以降のとして、Super Crystal Cupのトップタイムとボトムタイムの差が10秒以上開き始めたことから、混走による別クラスも検討されることとなった。

さて、本来このイベントは、レースの時は本気で競うが、それが終われば楽しく皆でランチを食べようというところに良さがあった。しかし、前々回は赤旗中断があるなど、かなり荒れたレース展開になってしまい、また、サーキットへの慣れによる走行マナーの低下が指摘されていた。そこで主催者は再度徹底したドライバーズミーティング(今回は40分近く)を行うなどをした結果、今回は特にアクシデントもなく、更には、ドライバースキルが向上したようで、全体的に速いレース展開となっていた。

もう一つ今回の特徴は、インタークラブのサーキット走行の規模縮小に伴い、その参加者がこちらに流れたことがある。AR CUPやMG CUP出走者の多くが参加したのも台数アップやレベルの向上につながったようだ。

次回のTBCCはシーズン3となり、6月28日に袖ケ浦フォレストレースウエイにて開催される予定だ。

  • 会場に着いて受付後は、飛散防止のためのテーピングとゼッケンを貼ることから全ては始まる。

  • 大盛況のドライバーズミーティング。旗の説明からマナーまで事細かに語られた。

  • サーキットのオーナー、中村正三郎氏も応援に駆け付けた。自身も大のクルマ好きだ。

  • ペースカーと共にファミリーサーキットデイがスタート。まずは同乗走行だ。

  • 中にはロールス・ロイス・コーニッシュで出走する猛者もいた。

  • Clubmen’s Cupに出走したフォード・エスコートMk-I。オーバーフェンダーが決まっている。

  • Crystal Cup予選。ロータスエランとミニたちのバトル。ほかにも熱い走りがあちこちで。

  • こちらもCrystal Cup予選。アルファ・ロメオジュニアGTAとミニがテールトゥノーズで。

  • ホンダT360とスカイライン54Bのバトル。T360がインを刺している!?

  • Crystal Cup本選。グリッドに並んでシグナルを待つ瞬間。

  • スタート直後はアクシデントが発生しやすいが、今回そういったことは全くなかった。

  • さすがにSuper Crystal Cupはレベルが高い。ロータス同士のテールトゥノーズの争い。

  • アルファ・ロメオ2000GTVジュリア・スーパー。AR CUPの争いでもある。

  • 戦い済んで、恒例となった記念撮影。皆いい笑顔です。気を付けてお帰りください!!

  • ◆Clubmen’s Cup No.1 1965 MG-B 新品タイヤなので頑張りたいと意気込みを語っていたがはたして。

  • No.3 1967年 アルファ・ロメオGTジュニア

  • No.13 1959年 オースチンヒーレー・スプライトMk-I

  • No.16 1966年 MG 1100

  • No.21 1990年 ローバー・ミニ 1000

  • No.25 1954年 モーリス・マイナー Sr.II

  • No.26 1963年 オースチン・セブン

  • No.30 1979年 MG-B

  • No.38 1968年 フォード・アングリア

  • No.42 1980年 MG-B

  • No.48 1967年 MG-B Mk-I

  • No.51 1966年 フォード・コーティナ GT Mk-I Sr.2

  • No.58 1969年 フォード・エスコートMk-I

  • No.64 1964年 アルファ・ロメオ・スプリント・スペチアーレ

  • No.66 1998年 ジネッタG4 Rep.

  • No.70 1994年 ローバー・ミニ

  • No.71 1960年 オースチン・ヒーレー・スプライトMk-I

  • No.73 1979年 MG-B

  • No.75 1979年 MGミジェット1500 予選クラス1位ながら、本選ではプラグコードが抜けるというハプニングでリタイアしたのは残念。

  • No.77 1979年 MGミジェット

  • No.80 1982年 MG-B

  • No.95 1995年 ローバー・ミニ

  • No.102 1991年 ローバー・ミニ

  • No.120 1991年 ローバー・ミニ

  • No.151 1993年 ローバー・ミニ

  • No.152 1960年 オースチン・ヒーレー・スプライトMk-I

  • No.153 1995年 ローバー・ミニ 唯一の女性ドライバー。今日もぬるく走りますという割にはしっかりとコーナーを攻めていた。

  • No.158 1995年 ローバー・ミニ

  • No.161 1973年 ケーターハム・スーパーセブン

  • No.162 1979年 MGミジェット

  • No.190 1979年 MG-B

  • ◆Crystal Cup No5 1972年 MGミジェット・アシュレイ

  • No10 1991年 ローバー・ミニ・クーパー

  • No29 1967年 オースチン・ミニMk-I

  • No32 1978年 BLミニ

  • No33 1975年 BLMCミニ

  • No45 1998年 ローバー・ミニ

  • No50 1980年 MG-B

  • No63 1967年 アルファ・ロメオ・ジュリア

  • No96 1981年 ローバー・ミニ

  • No98 1966年 ロータス・エラン

  • No99 1959年 オースチン・ヒーレー

  • No100 1980年 MG-B

  • No118 1979年 MGミジェット

  • No165 BL・ミニ・バン

  • No195 1965年 フォード・アングリア

  • No710 1962年 モーリス・ミニMk-I

  • ◆Super Crystal Cup No17 1972年 アルファ・ロメオ・スパイダー 毎回優勝だったが、今回AR CUPから多数出場なのでかなり厳しかったとのこと。

  • No18 1967年 ホンダ S800

  • No19 1967年 MG-B

  • No34 1966年 ロータス・エラン

  • No41 1972年 アルファ・ロメオ2000スパイダー

  • No67 1990年 ジネッタG4 Rep.

  • No79 1974年 アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパー

  • No122 1963年 ロータス・エラン

  • No135 1968年 アルファ・ロメオ1600GTV

  • No154 1965年 アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリントGTA

  • No155 1998年 ジネッタG4 Rep.

  • No156 1996年 ケーターハム・スーパー・セブン1700ss

  • No157 1997年 ジネッタG-12 Rep.

  • No159 1965年 ロータス・エラン

  • No160 1972年 アルファ・ロメオ2000GTV

  • No163 1971年 ロータス・ヨーロッパ

  • No1751968年 ダットサン・サニー1000

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事