ラディカルRXC500
公開 : 2015.03.16 23:50 更新 : 2017.05.29 19:17
言うなれば ’合法的超特急’ である。
■どんなクルマ?
初めてラディカルRXCをテストした際、欠点を見つけるまでにさほどの時間を要さなかった。
しかしそれに負けないくらい突出した良点もあった。極めてナチュラルなシャシー・バランスや、ル・マンのレーシングカーからヒントを得たボディワークによる、強烈なダウンフォースなどがそれである。
タイヤが温まる遥か前から、その潜在能力に呆気にとられてしまうのだから、RXC500はさらに優れたパフォーマンスを発揮してくれるに違いない……と考えたのが本テストを企図した理由である。
RXC ’500’ というモデル名に反して、新型3.5ℓフォード製エコブースト・ユニットは水冷式のギャレット製GT28ターボチャージャーの力を借りて537psを叩きだす。
アルミニウム製のエンジンはフォードが製造を引き受けるが(F150ピックアップと同じユニット)、従来の6ヶ所から12ヶ所に増えた燃料噴射装置とインテーク・プレナム部はラディカルが設計を受け持つ。
また、さらに正確にブースト・マネージメントを行うために、ラディカルはオリジナルで二相式のウエストゲート・アクチュエーターを開発。ヒート・シールドの面積も増やしている。
コンポジット・ボディワークの内側に隠されたカーボン-スチール・スペースフレーム・シャシーや、298km/h時に900kgものダウンフォースを生むカーボン製リア・ウイングを含むその他の点はこれまでと同様。