セアト・レオンXペリエンス
公開 : 2015.03.16 23:30 更新 : 2017.05.29 18:44
なかなかの優等生であるセアト・レオンがさらに逞しくなったことによって受ける恩恵は大きいが、同価格帯には有力なライバルも少なくない。
■どんなクルマ?
セアト・レオンSTエステートは、その荷室の広さと実用性、安価な維持費で非常に優れたバリューを確立している。
これが4WDになり、悪路にも対応できると聞けば、かなりの競争力を期待するのも自然な流れである。
組み合わせる第5世代のハルデックス・クラッチは、平常時は全トルクを前輪に供給する。そして、必要とした時のみ50%のトルクを後輪に供給する仕組みを採る。
車高は基準車のSTエステートより前後ともに15mm高くなり、最低地上高は28mm嵩上げされた。
したがってXペリエンスはオフロードにも耐えうる力を手にし、最大牽引重量は2000kgとなるに至った(MT仕様)。荷室容量は当然ながら変化はないが、それでも587ℓという優れたサイズを確保している。
CO2排出量や燃料消費率は犠牲になっておらず、150psを発揮する2.0ℓディーゼル(MTのみ)と、184psを発揮する2.0ℓディーゼル(ATのみ)ともに129g/kmと20.4km/ℓをマークする。
■どんな感じ?
運転してみるとスタンダードのセアト・レオンSTとはほとんど変わらない。もちろんこれは良いことと捉えていただいて構わない。
車格ゆえにボディ・ロールは大きくなるが、家族を載せながらスラローム走行をすることはないだろうから、さして気にする必要はない。