2017年デビューの次期X3がテストを開始
公開 : 2015.03.17 22:40 更新 : 2017.06.01 02:10
2017年のデビューを予定している3代目のBMW X3が耐久テストを始めたとみられる画像をキャッチした。
路上を走る姿を目にするのはこれが初めてで、写真からはリア・ドアやリアのクオーター・ガラスが長くなっていることがわかる。
従来の2810mmのホイールベースも長くなっているようだ。
構造用鋼を用いたプラットフォームや、前:ダブル・ウィッシュボーン、後:マルチリンク式・サスペンションは設計が見なおされるとのこと。
ハードウェアは既にお馴染みのものになる予定ではあるが、インサイダーいわく ”安全システムや接続オプションはこれまでより充実したものになる” とのこと。
アンダーピニングや電制システムは、2019年に新しく生まれ変わる予定のX4と共通する部分が多いようだ。
エンジンはアップデートされた4気筒や最新の6気筒直噴ガソリン、コモンレール・ディーゼルが採用されることが濃厚。
英国では、4気筒エンジンは6速マニュアルの組み合わせになる確率が高いが、その他のユニットにはZF製9速オートマティックが組み合わされるとのこと。
また4気筒ユニットの場合、RWD(BMWで言うところのsDrive)も選べるようになることも考えられるが、依然として売れ筋は4WD(xDrive)に絞られてくるだろう。
もっとも経済的なエンジンは、やはりsDrive18dとなる予定で、インサイダーによると20.0km/ℓを確実に越えられるだろうとのこと。
Mパフォーマンス・モデルの計画も浮上しており、製品化されるならばX3 xDriveM40i Mパフォーマンスというモデル名になるはずだ。
メルセデス・ベンツがCLC450スポーツを用意していることを考えれば、BMWも3.0ℓ直列6気筒ガソリン・ユニットを開発していることはもはや明白であり、385psを発揮する同ユニットは新型の7シリーズにも搭載される予定だ。
X5 M50dが載せる381psを発揮する3気筒3.0ℓ直列6気筒ディーゼルのデチューン版も、どうやら候補にあがっているらしい。
ただしX3 ’M’ の登場の確率はあまり高くないとのことだ。
しかしながらポルシェ・マカン・ターボの好調な売れ行きや、メルセデス・ベンツGLC63 AMGの高さを考えるとX3Mの開発の指令が出るのも時間の問題ではないかと見るアナリストも多い。
仮に製品化されるならば、M3が搭載する431psの3.0ℓ直列6気筒ターボをスワップする可能性も無きにしもあらずだ。
またX5 xDrive40eの存在を考えれば、X3 xDrive35eの追加も時間の問題とみるアナリストも多い。今年末にデビューする予定の335eが採用したプラグイン・ガソリン-電気ハイブリッドを使用するとしても何ら不思議ではないからだ。
このパワートレインを採用した場合、ガソリン・エンジン部は2.0ℓ 4気筒ガソリンとなるはずで、最高出力と最大トルクはそれぞれ180psと32.6kg-mになるはずだ。
この際のギアボックスはスタンダードな8速オートマティック・ギアボックスとなる予定で、電気モーターは95psと25.4kg-mを加勢するのではないだろうか。
製品化の際には、アメリカのサウスカロライナ州にあるBMWスパータンバーグ工場の、X4やX5、X6や後にデビューを予定するX7が生産される脇で組み立てられる予定だ。