マセラティのSUV、レヴァンテの発売時期とエンジン詳細
公開 : 2015.03.17 22:30 更新 : 2017.06.01 02:10
マセラティは公式に、レヴァンテのローンチ時期を今年の終わりにする予定だと発表。2016年始めには右ハンドル仕様の追加も決定しているとのことだ。
マセラティ・クーバン・コンセプトを発表してから4年、ポルシェ・カイエンとBMW X6に対抗するモデルの開発をマセラティは進めてきたが、実際に販売されればようやくゴールに到達したことになる。
マセラティのマーケティング・ディレクターであるジェームズ・コワン氏はAUTOCARに「ブランドの動向を大きく変えることになるでしょう」と語った。
「同マーケットのビッグセラーになることは間違いなく、これまでマセラティと馴染みのなかった新規顧客の獲得にもなるはずです」
また「ヨーロッパをはじめ、アメリカや中国などのあらゆる国々で注目を集めるはずです」とのこと。
2018年までに販売台数を75,000台まで押し上げる方針で、英国では3,000台を売りあげたいのだそうだ。2013年時点での英国内での販売台数は319台とまだまだ少ないが、「2018年までには英国内のディーラーを30店舗まで拡大したいです」とコワン氏。
「最高レベルのカスタマー・サービスを提供して、各店舗ごとに100台を販売すれば、目標も達成できます」と続けた。
「マセラティとフェラーリの関係は密接ですが、そうであるがゆえにマセラティ独自の存在価値が薄れているのも事実です。だからこそ、初期段階からレヴァンテのプロトタイプを露出させ、話題にしていただいたのです」とも。
キャッチされた画像はギブリを大幅に改造したものであったが、実際に販売される時にはまったく異なった形になるとのこと。
また、現行のギブリとクアトロポルテと同様の ’Q4’ 4WDシステムを採用する可能性が高い。ストラクチャーもクアトロポルテとギブリと同じである。
アンダーピニングの電子システムはクライスラーとジープと共有。要するにジープ・グランド・チェロキーのそれと思っていただいて構わない。ボディやサスペンションにアルミニウムを多用することによって、かなりの減量を達成している点も同じだ。
使用するエンジンは416psを発揮する3.0ℓV6ガソリン・ツイン・ターボと、537psを発揮する3.8ℓV8ガソリン・ツイン・ターボ、そしてヨーロッパでは275psを発揮する3.0ℓ V6ターボ・ディーゼルも採用する予定だそうだ。
組み合わせるトランスミッションはすべて、8速オートマティック・トランスミッションとなる。
インサイダーいわく、一般道を優先したダイナミクスと、逞しいスタイリングが目を引くだろうとのこと。シートは5人分が確保されており、クアトロポルテと同じくらい豪奢なインテリアになるのだそうだ。
組み立てはフィアット・クライスラー・オートモービルズがもつジェファーソン・ノース・プラントではなく、イタリア内の工場で行われる予定。
マセラティCEOのハラルド・ウェスター氏は、「徐々に衰退しているスポーツカー市場に代わって大きく飛躍するSUV市場にて、マセラティらしい高級感と躍動感を兼ね備えたクルマをお届けします」とコメントしている。
また、「レヴァンテよりも小さい、ポルシェ・マカンのライバルにあたるモデルの製品化の予定はありません」と明言している。
アルファロメオのSUVやジープなどの存在も、関連しているようだ。