メルセデス・ベンツGLCは最終段階のテストに
公開 : 2015.03.18 22:30 更新 : 2017.06.01 02:10
英国ではこの夏より発売が予定されているメルセデス・ベンツGLCの最終テストの姿をキャッチした。
アウディQ5、BMW X3、ランドローバー・ディスカバリーなどのライバルとなる予定のモデルで、嬉しいことに右ハンドル仕様もはじめてラインナップ加えられることが決定している。
新しく捉えられた写真ではGLCのサイド・ビューが明らかになり、以前の写真ではグリルとヘッドランプも明らかになっている。リアからのショットでは、テールランプと新しいブートリッドも明確になっている。
メルセデスはSUVレンジのネーミングを徐々に新しくしており、このモデルもGLKではなくGLCと呼ばれる。これは第4世代のCクラスと共通のプラットフォーム、ドライブトレインを含み、技術的な面を共用することからも名付けられたネーミングだ。
Cクラスと同じ新しいプラットフォームを採用した結果、右フロント部分に余裕が生まれ、今回右ハンドルが設定されたこととなる。この右ハンドルの登場は、第2世代のGLC (GLK) のセールスを世界的にアップするために必要だと関係筋は語っている。
スタイリング的には、前モデルから大きく変わっている。スクエアなデザインは一切なくなり、より傾斜したスクリーンと、Cクラスと共通の表現力豊かなデザインとなった。
ボディは5ドアだが、BMW X4に対向するクーペ・ボディも計画されているようだ。
インテリアはCクラスに酷似しており、独立したマルチメディア・モニターを持つ。また、ステアリング・ホイール、スイッチギア、インストルメント、トリムなどは最新のメルセデスに見られる共通言語が使用される。
ホイールベースとトレッドは拡大され、インテリア・スペースは前モデルよりも拡大されているが、新しいGLCには3列目のシートの計画はない。また、ブート・スペースは450ℓほどだ。
生産はドイツ、アメリカ、中国の各工場で行なわれ、エンジンには4気筒およびV6のガソリンおよびディーゼルが採用される。ギアボックスは7速あるいは9速のオートマティックとなる。更に4WDはオプションとして設定される予定だ。
主にそのセッティングは一般路上を中心に考えられたものだが、オフロードの能力も充分に考慮されている。アプローチ・アングルは23°、デパーチャー・アングルは25°で、ランプ・アングルは19°、そして渡河能力は300mmだという。
また、メルセデスはこのGLCにもハイブリッド・モデルを計画しているようだ。また、このハイブリッド版の登場と同時期にはAMGバージョンもデビューするようだ。AMGバージョンはC63 AMGと同様の4.0ℓツインターボのV8を搭載することとなる。
更にラウンジ時のV6ユニットは、将来的には直列6気筒に変更される予定。これは、2016年に登場する次世代のEクラスに最初に搭載されるものだ。