マセラティ、小型の4ドア・サルーンを計画
公開 : 2012.08.09 12:11 更新 : 2017.06.01 01:01
マセラティは、BMW 5シリーズとジャガーXFのハイエンド・バージョンに対抗する小型の4ドア・サルーンを計画している。レヴァンテと呼ばれるこのクアトロポルテの小型バージョンは、来年9月のフランクフルト・モーターショーでデビューする予定だ。それは、1月のデトロイト・モーターショーで登場する予定の新しいクアトロポルテと密接な関係性がある。
レヴァンテの登場により、クアトロポルテはより高級志向に、そして大きくなる予定だ。既にM156というコードネームで呼ばれる新しいクアトロポルテは、そのコストもサイズも大きくなる。ちなみに、そのボディは5.2m程度となりそうだ。
マセラティの関係筋は、新しい4ドア・サルーンについては堅く口を閉じたままであるが、両車共に、後輪駆動のクライスラー300をベースにするものと思われる。クワトロポルテは、クライスラー300をベースとしたロング・ホイールベース・シャシーを使うことになる。一方、M157というコードネームで呼ばれているレヴァンテは、3052mmというクライスラー300と同じホイールベースを持つ。
ここに捕えたスクープ写真は、現在のクアトロポルテのボディを被せたレヴァンテのテスト・プロトタイプだ。これがレヴァンテであるという証拠は、前輪の位置だ。フロントのホイールアーチからセットバックされていることからも、より短いホイールベースを持つことが見て取れる。
フィアット・グループの関係筋によれば、レヴァンテと新しいクアトロポルテはピニンファリーナではなく社内でデザインのブラッシュアップがされているという。そのフロント・エンドは、昨年登場したクーバンSUVコンセプトからイメージを受けたものとなるとのことである。