BMW M135i

公開 : 2015.03.19 23:50  更新 : 2017.05.23 10:26

優れた先代の後継者は、いつだって大いなる期待が寄せられるもの。出力を向上し、シャープなルックスと新技術を手にしたフェイスリフト版は、果たして先代以上のパフォーマンスを発揮するのだろうか?

■どんなクルマ?

たとえBMWが、このクルマは正式なMカーではないと主張しようとも、リア・エンブレムは ’M’ と表記しているしテール・パイプも2本出しである。

それに、Mカーであろうがなかろうが、鍛えあげられていることは間違いないだろう。

初代1シリーズが登場してから、もう既に10年が経過していることが信じられない。そして2代目がデビューして早4年という今、こちらの世代も穏やかではあるがアップデートが施されることになったのだ。

スタイリングや出力の(小)変更、新しい技術の内容を見るかぎり、M135iは正当な進化を遂げているように感じる。

ならば相変わらず運転していてたのしいのか? そして、目利きの琴線に触れるのか? テストを始めよう。

■どんな感じ?

内側が絞られ、外側に広がる形状のヘッドライトは、他シリーズと合わせたヘッドライトへと意匠変更を受けた。また、フロント・バンパーはよりアグレッシブな印象をもたらしている。リア・ランプはレンズ内にL型のLEDを仕込むことにより、独特なキャラクターを得た。

内装はフェイスリフト前と同様、クロームとグロス・ブラックをうまく使い分けることによって、車格を大きく凌ぐ堂々たる雰囲気を醸す。

技術面ではアダプティブLEDヘッドライトやクルーズ・コントロール、ロールス・ロイスレイスが用いる、GPSによる位置データからギア選択を行ってくれる8速ATもオプションで選べるようになった。

エマージェンシー・アシストとセットのBMWコネクトは標準装備となる。180cmを超えるユーザーでも頭上と足元のスペースは豊富であり、ステアリングの調整幅も広く確保されている。

最新の6気筒ターボ・エンジンはわずかに出力を向上し327psをマーク。過給器がついいていることはごくわずかにわかる程度で、パワー・デリバリーはNAに負けないほどスムーズ。

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