ジープ・レネゲード 1.6マルチジェットII 120 リミテッド
公開 : 2015.03.19 23:30 更新 : 2017.05.29 18:34
■どんな感じ?
一般道におけるレネゲード・リミテッドの振る舞いは、これから大いに期待が持てそうだと感じる。
特に目立つのは力強いパフォーマンス。1.6ℓと控えめなディーゼル・ユニットではあるが、追い越し加速や上り坂でも不安はない。
多くの人がご存知かもしれないが、マルチジェット・ディーゼル・ユニットは3500rpmまでが ’美味しい’ 使用域で、4000rpmを超えた瞬間から途端に煩くなる。
しかしながら6速マニュアル・ギアボックスのギア比の設定が見事なおかげで、使用域が限られていたとしても、さほど嫌な思いはせずに済む、というわけだ。
コーナリング時、レネゲードはバランスを失うことなく、どっしりと安定している。またステアリングやペダルのレスポンスと重みが優れているおかげで、思いのほか簡単に運転できる。
その反面、乗り心地は少しばかり残念。大きなバンプのいなしにはとても満足できるのだが、路面の小さなクラックや不整を拾うと、途端にそわそわし始める。
速度が増すと、フロント・ウインドウやミラーから盛大にノイズを発する点も気になる。110km/h、2000rpmあたりでもエンジンが静かであるだけに惜しい。
前後のキャビン・スペースはたっぷりと用意されている。しかしフロント・シートはクッション性が不足しているため、長距離は厳しい。
しかしながら室内の質感は高いため、退屈で重厚感に欠けるスイッチ類は、あまり気にならない。