スバル・アウトバック2.0D SE
公開 : 2015.03.20 23:30 更新 : 2017.05.29 18:42
ダンパーやスプリングはすぐれたボディ・コントロールを可能にしているが、エンジニアは特にステアリングの改良に力を注いだと主張する。たしかに入力に対する反応がこれよりも素早くなっていることがわかる。
その結果、明らかに先代よりも扱いやすく感じられる。特に進行方向を素早く変えたりするシチュエーションでは、素早い身のこなしに、おっ!と驚かされる。ワゴンであるにも関わらず、楽しい気持ちにさえなる。
また、これまではバンプを超えたときにボディがふわりと浮いてしまうことがあったのに対し、このモデルからは早期に衝撃を吸収しきってくれる。ただし、路面不整がつづく場合の、特に低速時の振動とは紙一重である。
2.0ℓボクサー・ディーゼルは相変わらず生き生きと回転してくれる。1622kgにおよぶアウトバックのウエイトに対し非力さは感じないし、1500rpmからもりもりとトルクが湧き出すのは頼りになる。
変速マナーは ’極めて迅速’ とまでは言えないが、3500rpmを超えるまではN(騒音)/V(振動)は皆無。まさにボクサー・ディーゼルのお手本のようなユニットと言えるだろう。
高速域に到達するとドア・ミラー周辺からバタバタとウインド・ノイズが聞こえはじめるが、この速度域でもスバルらしいゆったりとした安心感は健在。長い距離を高速で走ったとしても疲れることはなかった。
オフロードではアウトバック自慢の4WDシステムが活躍する。また最低地上高やデパーチャー/ブレークオーバー・アングルもライバルよる余裕があり、驚くほどの安定感とクリアランスを維持しながらで岩場を突き進んでくれた。