メルセデス・ベンツC350e
公開 : 2015.03.23 23:40 更新 : 2017.05.13 12:50
プラグイン・ハイブリッド版Cクラスは市街地では際立った仕事をする。しかしひとたび郊外に出ると、がっかりさせられる点も少なくない。
■どんなクルマ?
メルセデス・ベンツは、日々進化するプラグイン・ハイブリッドの技術を余すとなく一般車に投入しているメーカーの一つだ。
サルーンとエステートから選べるC350eは、2017年までに展開される10種のプラグイン・ハイブリッド・モデルのうちの2番目にあたり、S500プラグイン・ハイブリッドに続くかたちでデビューした。
これからフェイスリフトするBMW3シリーズのプラグイン・ハイブリッド版や、新型のデビューが間近のアウディA4のプラグイン・ハイブリッド版(こちらは今秋を予定)に投じる一石でもある。
パワートレインは4気筒ガソリン・エンジンと電気モーター、バッテリー・パックからなり、7速オートマティック・ギアボックスを介して、常時後輪を駆動する。
これまで目にしてきた他のプラグイン・ハイブリッド・モデルの諸元表と同じく、C350eの掲げる ’成績’ は驚くほど優秀なものである。
エンジン/モーターの合計出力は279psと61.1kg-m、0-100km/hタイムは5.9秒、最高速度は249km/hとなる。またCO2排出量はわずか49g/kmに留まり、複合サイクル燃費は47.6km/ℓに達するという。
電気の力だけで航続できる距離は30.6kmと、数字を見る限りは実用性に問題はなく、空の状態の6.2kWhバッテリーが満充電状態に至るまでは2時間の充電が必要となる。なかなかの数字ではなかろうか。
■どんな感じ?
実際に運転してみると、ハイブリッド特有の複雑さに少し心を閉ざしてしまいそうになる。