2015 コッパ・デル・ラヴォーロ・イタリアーノ・オープン戦
2015.03.15
3年ぶりとなるコッパ・デル・ラヴォーロ・イタリアーノ(ラヴォイタ)のオープン戦が名阪スポーツランドで開催された。今回はオープン戦ということから、国籍や年式を一切不問とし、旧車でも最新型のクルマでも参加できるように敷居を低くしたのが特徴だ。初の試みだが、クルマ好きなら誰でも参加できるタイム・トライアルとしている。
それだけに、いつもは旧いイタリア車で参加するが、ここではお気軽にもう1台のアシクルマで参加するエントラントも見られた。レースでなく1台ずつのアタックだけに、初めての方でも気軽に参加できるのが特徴だ。タイムはいつものように光電管で正確に計測されるが、今回は表彰を行わずタイムの発表のみとし、練習会的なスタンスで行われた。
当日は51台が集まり、年式、車種、国籍不問だったが、旧車とイタリア車が多いのはクラブ・マザーヘッドのイベントならでは。アルファ・ロメオのジュリア系を始め、フィアット、アバルトなどのいつもの顔ぶれに加え、ポルシェ911、BMW M3、BMWミニ、ロータス・エラン、マツダ・ロードスターが姿を見せた。このほかにもホンダZやビート、場違いなスズキ・ジムニーやダイハツ・エッセ、ルノー・カングー、アウディA2も元気にタイム・アタックをしていた。
この日のプログラムは、テストラン1回+タイム・アタック6回を行った。しかし、始まった時は晴れていたのだが、3本目の半ばから雨が振り出しウェット・コンディションになってしまう。そのため、この日の一番時計に大波乱が起こることになる。
最速タイムをマークしたのは、#650 アルファ・ロメオ75TSの39秒29。これは今回より条件の良かった昨年の優勝タイムより0.11秒速いタイムをなんと1本目にマーク。雨さえ降らなければ凄いタイムを記録していたことだろう。
ここで素晴らしいのは、1台も調子を崩さず走り終えたこと。最終的に合計8本を走行して、故障ゼロということは、オーナーの拘りとレベルの高さが見えてくる。参加者のマナーも良く、スムーズに進行できたため、7本のトライをこなせたのである。今回初めてサーキットを楽しむ方が参加したが、緊張せず上手に楽しんでいたのが印象的だった。また、数多くの見学者も来場し、見学者駐車場もイベントの如く素敵な趣味車が並んだ。
クラブ・マザーヘッドが主催する次のイベントは、5月17日に恒例のイタリア車ミーティングのイタジョブを開催。こちらもよろしくお願いします。