メルセデス・ベンツGLEを公開
公開 : 2015.03.26 22:50 更新 : 2017.06.01 02:10
メルセデス・べンツがニューヨーク・モーターショーでワールド・プレミアを行う予定のSUVモデル、GLEが一足先に公開された。以前はMクラスとして知られたモデルに代わるもので、発売は7月から。ライバルはレンジローバー・スポーツ、ポルシェ・カイエン、そしてBMW X5などといったラグジュアリーSUV達となる。
スタイリングが新しくなっただけでなく、新しい装備に加え、ハイブリッド・モデルも用意されるなど、メルセデスのSUVも新しい時代に突入したことを告げるモデルであるとも言える。
そのスタイリングは昨年のロサンゼルス・モーターショーで公開されたGLEクーペから、フロント・エンドのメルセデス・ファミリーを示すスタイリングを含めてデザイン・キューを引き継いでいる。また、先代よりもボクシーなフォルムで、ルーフ・レール、デュアル・エグゾーストを統合したリア・バンパーなどのデザインも特徴のひとつ。更に、前後にはLEDライトが装備される。
エンジンは基本的には3つのラインナップだ。204psの2.0ℓティーゼルはGLE250dに搭載される。このモデルは、18.5km/ℓの燃費と140g/kmのCO2排出量を持つ。
258psの3.0ℓV6ディーゼルはGLE350dに搭載される。63.2kg-mのトルクを持ち、燃費は15.6km/ℓ、CO2排出量は169g/kmだ。この3.0ℓディーゼルについては、メルセデスは17%ほど燃費とCO2が向上したとコメントしている。ちなみに、GLE250dおよびGLE350dのトランスミッションは9速オートマティックが組み合わせられる。
今回の目玉はGLE500e 4Maticと呼ばれるハイブリッド・モデルだ。メルセデスとしては初めてのプラグイン・ハイブリッドSUVで、333psと48.9kg-mのパワー、トルクを持つツインターボの3.0ℓV6ガソリンに116psの電気モーター1基が組み合わされたパワー・ユニットを搭載する。合計で442ps、66.2kg-mというパワーで、電気モーターだけで航続距離29km、最高速度129km/hをマークする。トランスミッションは7G-トロニックで、駆動方式は4WDだ。ドライバーは、GLEハイブリッドで4つの駆動モードを選択できる。E-モードは完全にモーターのみ、E-セーブはバッテリーに充電することに注力したもの、ハイブリッド・モードはエンジンとモーターとのベスト・バランスを利用するものだ。
GLEハイブリッドは、壁に取り付ける専用のチャージャーと、従来のコンベンショナルなチャージャーが利用可能。専用チャージャーを利用した場合の充電時間は、僅かに2時間だという。もちろん、このGLEハイブリッドのライバルは、カイエンS E-ハイブリッドと、レンジローバー・ハイブリッドとなる。
インテリアは7.0インチのタッチ・スクリーンが装備される。キャビンについては、現行のメルセデスのオーナーにしっくり来るような素材が使用されるが、その選択はウッドからカーボンファイバーまで幅広い。
AMGラインと呼ばれるスポーティなトリムも設定がされている。これは、リデザインされたフロント、リア・バンパー、20インチ・ホイール、アルティコ(人工皮革)のカバー、スポーツ・ステアリングなどが標準装備されたモデルだ。
また、オプションとしてエアマティック・サスペンションが用意される。更に、AMGライド・コントロール・システムもアップグレード・パッケージとして設定されている。
トピックとしては、ニューヨーク・モーターショーではAMG GLE63Sも展示される模様だ。こちらは、585ps、77.6kg-mを発揮する5.5ℓのツインターボV8が搭載されたモデルで、そのパフォーマンスは0-100km/h加速が4.2秒、最高速度はリミッターの効く250km/hというもの。燃費は8.5km/ℓで、CO2排出量は278g/kmだ。
もちろん、対抗するのは572psの4.4ℓツインターボを搭載するBMW X5MおよびX6Mとなる。
スタイリングは、専用のバンバー、グリル、20インチ・ホイール、クロムメッキのエグゾーストなどで、21インチ・ホイールもオプションとして用意される。