コッパ ディ 姫路
2015.03.07〜08
播州は、海路はもちろん陸路においても古来から交通の要所だった。また、風光明媚な瀬戸内は、人の暮らしも豊かな土地である。それゆえだろうか、姫路城は戦争とは無縁に純白無垢な姿のまま、時を越えて存在し続けている。3月7日から8日にかけて、その姫路城の半世紀ぶりとなる修復の完成を祝って、コッパ ディ 姫路が開催された。関西では久しぶりの本格的なヒストリックカー・ラリーだ。
開催までの1週間、主催者たちは天気予報に一喜一憂してきた。開催日前夜の天気予報で、明日は晴天と発表されたので、関係者はようやくほっとして笑みを浮かべていた。しかし、開催当日は生憎朝から暗く、やがてぽつりぽつりと雨粒が落ち始めてしまった。
それでも、姫路城下の大手前公園には100台近い参加車両が粛々と集まり、熱気も高まって来た。やがて播磨の國総社 射楯兵主神社の神主さんによる交通安全の祈願が行われ、石見利勝 姫路市長さんも姿を見せ、会場を巡って参加者の皆さんと交流をされた。
スタートして姫路の郊外に出ると、もう山間のワインディングロードだ。そして揖保川に沿って下り海へ。「はりまシーサイドロード」という海岸に面した美しい道を走る。室津という古い港や、造船業が盛んな相生を通過する。ここまでに既に3ヵ所でのPC競技(定められた区間を規定タイムに近く走ることを競う)をこなし、ここから山陽自動車道をひた走り、雄大な明石海峡大橋を渡って淡路島へ向った。
淡路島では震災記念公園でこの日最後のPC競技を終えて、ゴールに向う頃にはだんだんと暗闇が迫って来た。
この日の宿泊場所であるウェスティン・ホテル淡路では、ディナー・パーティで盛り上がった。ここで1日目の表彰式が行われ、和やかで愉しい時間の最後は、とてもエキサイティングな阿波踊りで締められた。
2日目の朝は曇り空だったが、だんだんと明るくなり温かい1日となった。春の海を背景にした広大な広場でPC競技を行い、そこから再び明石海峡大橋を渡ってそのまま北上し、セントラル・サーキットではサーキットランを楽しんだ。市川図書館で最後のPCをこなしたのち、播州の長閑な田舎道を走って、昼過ぎには再び姫路城下の大手前公園にゴール。たくさんのギャラリーの拍手に迎えられ、参加者たちはフィニッシュを実感した。
1925年型ブガッティT13ブレシアから1989年のランボルギーニ・カウンタック・アニバーサリーまで、多種多様な参加車輛たちが播州/瀬戸内を駆け巡った『コッパ ディ 姫路』はかくして無事に終了した。しかし、既に来年の開催を待ち望む声が聞かれるそうだ。
しかし、主催者としては「コッパ ディ 姫路 トリエンナーレ」というタイトルで、3年ごとの開催を検討しているという。我々としては、3年後によりスケールアップが計られたヒストリックカーのイベントを刮目して待とうではないか。
姫路のシンボルである白鷺城に隣接する大手前公園に、100台近い参加車両が集まった。
姫路市長の石見利勝さんも姿を見せ、スタート前に参加者へ労いの言葉やクルマについての質問をしていた。
大手前公園のすぐ東にある播磨国総社 射楯兵主神社の神主さんより、参加者の交通安全が祈願された。
1日目は生憎の雨になってしまったが、参加者は雨雲を吹き飛ばす意気込みでPCにアタックしていた。
実行委員長の小林義昭さんから初日の競技で1位を勝ち取った小林康隆さんには、クエルボ・イ・ソブリノスから時計が贈られた。
2日目は宿泊先のウェスティン・ホテル淡路からスタート。直後に明石海峡を望む広場でPC競技を行った。
PC競技を終えた競技車は、明石海峡大橋を渡ってそのまま北上し、セントラル・サーキットを目指した。
セントラル・サーキットではPCセクションとされず、タイムに縛られずにサーキットランを楽しんだ。
最後のPCをこなしたところで姫路に戻る。参加者の願いが通じたのか素晴らしい天気になった。
#1 1952年 エルミーニ 500S
#2 1960年 BMW イセッタ
#4 1970年 トヨタ2000GT
#5 1957年 アルファ・ロメオ・ジュリエッタSVZ
#6 1954年 フィアット1100TV
#7 1951年 ジャウル・タラスキー750S
#8 1953年 MG TF
#9 1960年 メルセデス・ベンツ190SL
#10 1925年 ブガッティT13ブレシア
#11 1930年 ライレー
#12 1932年 ライレー9
#13 1951年 ベントレーMk-VI
#14 1934年 ライレー12/4
#15 1950年 フェラーリ195インテル
#16 1960年 アルヴィスTD21
#17 1954年 フィアット1100TVピニンファリーナ
#18 1928年 アルファ・ロメオ6C1500スポルト
#19 1955年 アルファ・ロメオ1900CSS
#20 1955年 ポルシェ356スピードスター
#21 1955年 ポルシェ356コンチネンタル・クーペ
#22 1968年 フィアット・アバルト695SS
#23 1935年 フィアット・バリッラ508CS MMベルリネッタ
#24 1973年 ジャガーE-タイプ・シリーズ3
#25 1960年 ポルシェ356B カブリオレ
#26 1960年 アルファ・ロメオ・ジュリエッタSZ
#27 1964年 ポルシェ356 SCクーペ
#28 1953年 スタンゲリーニ 508Cアッラ・ドーロ
#29 1955年 メルセデス・ベンツ300SLガルウイング・クーペ
#30 1952年 スタンゲリーニ750S
#31 1935年 ラゴンダ LG45
#32 1959年 レンハムGT
#33 1933年 MG J2
#34 1964年 ポルシェ356SCクーペ
#35 1963年 ジャガーE-タイプ・シリーズI
#36 1977年 ランボルギーニ・カウンタック LP400
#37 1970年 デ・トマゾ・マングスタ
#38 1953年 ロータス Mk-6
#39 1971年 フェラーリ365GTB/4
#41 1962年 ロータス・エリート S2 SE
#42 1964年 アルファ・ロメオ・ジュリアSS
#43 1960年 トライアンフTR3
#45 1962年 ランチア・フラミニア・スポルト
#46 1971年 アルファ・ロメオ・モントリオール
#47 1968年 ランチア・フルヴィア・ラリー1.3HF
#48 1953年 ジャガーXK-120フィックスドヘッド・クーペ
#49 1974年 ポルシェ911カレラ
#50 1977年 BMW2002ターボ
#51 1974年 BMW2002ターボ
#53 1969年 ポルシェ912
#54 1969年 ディーノ206GT
#55 1950年 フィアット1100Sピニンファリーナ
#56 1962年 ジャガーE-タイプ・シリーズI
#57 1964年 シトロエンDS19
#58 1959年 ポルシェ356Aクーペ
#59 1966年 メルセデス・ベンツ230SL
#60 1967年 アルファ・ロメオ・クアトロルオーテ・ザガート
#61 1965年 ポルシェ356SCクーペ
#62 1964年 ポルシェ356SCカブリオレ
#63 1964年 ポルシェ356SCクーペ
#64 1964年 ポルシェ356SCカブリオレ
#65 1971年 アルファ・ロメオ・ジュニアZ
#66 1957年 アルファ・ロメオ1900CSS
#67 1972年 ディーノ246GT
#68 1950年 ヒーレー・シルバーストーン
#69 1966年 アストン・マーティンDB6
#70 1958年 メルセデス・ベンツ300SLロードスター
#71 1971年 ダットサン・フェアレディ 432
#72 1972年 ポルシェ911T
#73 1968年 BMW 2000CS
#75 1969年 ランボルギーニ・ミウラ P400S
#76 1983年 ランボルギーニ・カウンタックLP500S
#77 1989年 ランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリー
#78 1969年 ディーノ246GT
#79 1964年 ジャガーE-タイプ・シリーズ1
#80 1973年 ポルシェ911E
#82 1961年 アルファ・ロメオ・ジュリエッタ
#83 1959年 フィアット・アバルト750レコルト・モンツァ
#84 1973年 ポルシェ911S
#85 1957年 ボルボPV444
#86 1960年 ポルシェ356Bロードスター
#87 1956年 アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スパイダー
#88 1971年 MGミジェット
#89 1958年 MG-A
#90 1960年 オースチン・ヒーレー・スプライト Mk-I
#91 1957年 ACエース
#92 1963年 ロータス・コルチナMk-I
#93 1963年 アルファ・ロメオ・ジュリア・スパイダー
#94 1958年 フォルクスワーゲン・カルマン・ギア・クーペ
#95 1934年 MG PA
#96 1964年 ジャガーE-タイプ・シリーズI
#97 1969年 アルファ・ロメオ GTA1300ジュニア
#99 1969年 フィアット・アバルト1000SP









































































































